エレファントカシマシDB ライブレポート

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レポート

   
選択日付タイトル
20230612 宮本浩次 Birthday Concert 「my room」
20230321 有明アリーナ
20230319 有明アリーナ
20230312 横浜アリーナ
20230116 ロマンスの夜 東京ガーデンシアター #宮本浩次
20220417 やまぎん県民ホール (山形県総合文化芸術館) #宮本浩次
4月17日、東京は前日まで雨続きで、寒さが再び戻ってきたような気候。
3月に発生した地震の影響で直前まで新幹線が再開するのか決まらず最後まで山形行きを悩んだが、この先、諸般の事情でライブに行く事が難しい環境になる見通しだったので思い切って向かう事にした。

山形駅の近くにある「やまぎん県民ホール」の場所を確認し、地元では桜をゆっくり見る事も出来ずにいたので「霞城公園」まで桜見物に出向く。暖かな日差しの中、広大な敷地にどこまでも続く桜並木を家族連れや観光団体客が和やかに歩く姿に、平和の有難さが身に染みる。

開場時間を過ぎ、人々が徐々に着席するその会場は収容人数2千人あまりのこじんまりした箱だが、天井が高く壁や椅子に使用された木材からも音響への期待が高まる。SEが鳴るや否や思った通りの素晴らしい響きで期待を裏切らないホールだ。

オープニング、宮本氏の「今」の心情を詩にしたような曲「光の世界」は、切なくも「悲しみではない”一筋の光”」が、心に深く突き刺さる。
そして、カンテラを手にし「夜明けのうた」を歌う姿は映画の1シーンを見ていると錯覚するような空間に引き込まれながら「新鮮なポジティブ」の洗礼を受ける。
「stranger~きみに会いたい」までハイテンポな曲が続く中、エレファントカシマシとは違った『THE MIYAMOTO WORLD 』 の渦に巻き込まれていく。
「異邦人」「春なのに」「ロマンス」「木綿のハンカチーフ」と、子供時代にリアルタイムで触れた世代にとっては時代を象徴する曲として周知しているが、この「縦横無尽」では既に宮本氏の楽曲として見事なまでのアレンジで組み込まれている。
それはエレファントカシマシの曲も同様で、演者の違いだけではない「縦横無尽」ライブでの「悲しみの果て」「風に吹かれて」「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」と曲の作り手である宮本氏の思いが自身のバンドとは異なった姿勢で向き合っているのだろうと感じた。
アンコール、急遽アコースティックではじめた「やさしさ」は、MCでもあったが「打合せなくてもいきなり合わせてくれる・・・」メンバーは皆、凄腕のプロ集団であり、歌い手宮本氏を左右、背後からバックアップしていた。
個人的にはこの山形はツアー4か所めとなるが、「ツアー初期から進化している」というより「回数を重ねた団結力の向上」がパフォーマンスの高みとなっているのだろうか。
また『宮本浩次』のソロ活動が、この先のエレファントカシマシに続く新たな道標になっていくと確信した。

終演後に夕食がてら食事をし店から出て数メートルのところで、これから街を散策するのだろうか、トレンチコートにハットを被った宮本氏がカメラマンの岡田さんと談笑しながら歩いていた。2時間半あまりの渾身のライブを終えたにも関わらず疲れを感じさせないその颯爽とした足取りにも吃驚。
「自分ももっと頑張らないと!!」
またいつかどこかで、またはあの急な坂道で・・・・どんなに悲しみに暮れる日が続くとしても背中を押してもらえる日がきっと来ると思える大切な山形公演となった。
20220214 東京国際フォーラム ホールA #宮本浩次
20220204 宇都宮市文化会館 大ホール #宮本浩次
20220130 高崎芸術劇場 大劇場 #宮本浩次
20220112 日本武道館 新春ライブ 2022
20201004 日比谷野外大音楽堂
10月4日は週間予報は晴れだったが当日は曇り空。
いつもの野音とは異なりコロナ感染防止のための時差入場で入場列はまばらな人、さらにいわゆる「外聞」禁止のため、野音周辺も人だかりもない静かな日比谷公園内。
中に入ると例年エントランスを飾る華麗な祝い花も今年は無く、ただ淡々と入場チェックとアルコール消毒を済ませて席に向かう。
座席は1席おきに座る様、間引かれていた。
スタッフも観客も皆がマスク姿で、恒例のエレカシ野音も「コロナ禍」では例外ではないと実感する。
開演までの待ち時間は客数の少なさもあり話し声はなく、場内に響く音楽に秋の虫の声が効果音の様に重なっていた。

17時になり、SEがフェイドアウトしメンバーが登場。
1曲目は、これぞエレカシ野音を象徴するがの如き「夢のちまた」で始まったが、この晴天ではない秋の空に似つかう選曲だ。
「Dead or Alive」「Easy Go」と駆け抜け4曲目に「地元のダンナ」。
その序奏はプログレ調の編成で、印象的なベースラインとキーボードで始まり、『エレファントカシマシ』のバンドとしての貫禄を感じた。
「晩秋の一夜」は序盤ヴォーカルマイクの音量調整での数度のやり直しがあったものの、曲が進むにつれ、小説を読んでいる様な情緒あふれる唄に固唾をのんだ。
生憎の曇空だったが11曲目の「月の夜」は伸びやかな宮本氏の声が空高く抜け、思わず空を見上げて月を探す。
その後の「武蔵野」では宮本氏のギターにサポートギターの佐々木氏のソロが続きブリットポップさながらのアレンジが心地よい。
また「男は行く」がこれほどブルースだった事はかつて感じえなかったが、レッドツェッペリンに影響を受けた原点回帰の一曲は”50代の今“だからこその渋味が要因だろう。
圧倒される演奏とパフォーマンスであっという間に時間が過ぎ、アンコールの「待つ男」まで軽く2時間半を超えているのにも気づかずにいたが、この「コロナ禍」で半年近い期間、ライブに行く事がなかった(いやライブのない期間か)ため、枯渇した身体にたっぷりと音楽のシャワーを与えてもらった「時」となった。

余談だが、昨日エドワード・ヴァンヘイレンの65歳死去の悲報があった。
人の生命は永遠ではなく、また音楽を楽しむ時間にも終わりがある。
残された時間、出来うる限り人生の最後まで音楽で繋がっていたいと痛感した。
20200104 東京国際フォーラム
20190811 オハラ☆ブレイク
20190504 忌野清志郎ロックン・ロール・ショー
20190116 日本武道館
20180902 SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2018
20180727 FUJI ROCK FESTIVAL
念願だったエレカシ@フジロックが実現!
個人的には6年ぶり12回目のフジロック。
毎年楽しみにしていたフジロックに諸事情で6年も足が遠のいていたが、10年待ちわびたエレカシの出演が決まった今年、苗場入りを決行した。
しかも四人囃子、Iggy Pop、忌野清志郎、Madness 、Stevie Salas、Boom Boom Satellites.....etc.......過去、鳥肌もののライブをいくつも観たホワイトステージに出るというのは私にとって一見の価値があった。

StrokesのAlbert Hammond Jrがソロで演ると言うので16:30からのホワイト入り。
そこそこの客入りだが終わっても動かずエレカシ待ちの人が多い事に驚く。
18:20近く、メンバーの名前を呼んだり拍手や歓声が上がるほどオーディエンスの期待は高まっていたが、“初出演“となるエレファントカシマシの登場を「必ずやフジロックの伝説となるだろう」という熱い空気が包んでいた。
それを感じとったかのような宮本氏の第一声は「緊張しています」だ。
『Easy Go』でスタートし、一機に『奴隷天国』になだれ込む。
過去に見た・聞いた『奴隷天国』以上に攻撃的で毅然さを強く感じられたのは、この場所が”フジロック”であるという事からかもしれない。
『悲しみの果て』『ガストロンジャー』『ファイティングマン』とフェスではお馴染みの曲ではあるが、この空間で聞くその響きは別格だった。

「憧れのフジロックに呼んでくれてありがとう!」とMC。
エレファントカシマシが世界3大ロックフェスの一つと言われるフジロックの舞台に立ち、この場所にいる事が本当に嬉しかった。

ラストはドラマティックな夕暮れの空をバックに『今宵の月のように』。
宮本氏本人も言うように”バンド史上最大のヒット曲”だが、曲が始まる前、良くも悪くもこの曲がエレファントカシマシをイメージ付け、ROCKバンドである事をフジロックブッキング関係者やコアなROCKファンから今まで遠退けていたのかもしれない・・・・と、ふと過った。
しかしながら、曲が始まるや否や、待ってましたとばかりの大合唱。
私を含め多くのオーディエンスがエレファントカシマシ及び優れたコンポーザーであり類い希な才能を持った詩人で、観る者を惹きつけるフロントマン宮本氏の引出の多さを認めた最後だったのだ。

後日知ったがYouTube生中継の海外からのコメントも好意的なものも多い。
「憧れ」の“コーチュラ“や“グラストンベリー“への出演もいつかはあるんじゃないか......と、密かに期待したい。
20180706 Zepp Tokyo
20180623 日比谷野外大音楽堂
20180318 30th ANNIVERSARY TOUR THE FIGHTING MAN SPECIAL ド・ド・ドーンと集結!!〜夢の競演〜
20180317 さいたまスーパーアリーナ
20171202 なら100年会館大ホール
20171009 宇都宮市文化会館大ホール
20170918 日比谷野外大音楽堂
20170618 神奈川県民ホール大ホール
20170422 茨城県立県民文化センター大ホール
20170408 北とぴあさくらホール
20170106 日本武道館
20161015 Zepp Tokyo
20161014 Zepp Tokyo
20160917 日比谷野外大音楽堂
20160105 新春ライブ2016 東京国際フォーラム ホールA
20151220 福岡サンパレス
4-22
20151119 豊洲PIT
20151115 尽未来際 ~尽未来祭~
20150927 日比谷野外大音楽堂
20150711 LIVE FACTORY 2015
20150103 日本武道館
20141026 TOWER RECORDS 35th Anniversary Bowline 2014 curated by 10-FEET & TOWER RECORDS
20141019 日比谷野外大音楽堂
20140913 Zepp DiverCity
20140912 Zepp DiverCity
20140518 RockDaze! 2014 Special ザ・クロマニヨンズ 対 エレファントカシマシ
20140111 さいたまスーパーアリーナ
20131231 COUNTDOWN JAPAN 13/14
20131014 大阪城野外音楽堂
AB27
20131013 大阪城野外音楽堂
20130914 日比谷野外大音楽堂
20120714 LIVE FACTORY
20120628 Zepp Tokyo
20120627 Zepp Tokyo
20120526 ROCKS TOKYO
20120106 渋谷公会堂
20111113 第1回 日比谷ライブ&マルシェ2011
20111001 大阪城野外音楽堂
E37
20110924 GG11
20110917 日比谷野外大音楽堂
A 5-30
20110619 TOKYO DOME CITY HALL
20110618 TOKYO DOME CITY HALL
20110601 オリンパスホール八王子
20110531 千葉県文化会館
20110529 ROCKS TOKYO
20110510 戸田市文化会館
20110403 長野 CLUB JUNK BOX
20110129 FACTORY LIVE 0129
20110109 日本武道館
20101127 ZEPP OSAKA
20101126 ZEPP OSAKA
20101121 ZEPP TOKYO
20101120 ZEPP TOKYO
20100723 MUSIC ON! TV presents GG10
20100717 日比谷野外大音楽堂
20100516 JAPAN JAM 2010
20100411 JAPAN CIRCUIT Vol.48 WEST -山崎死闘編-
20100111 大阪厚生年金会館大ホール
20100108 渋谷C.C. Lemonホール
20091024 日比谷野外大音楽堂
20090923 サンキュー!サンジュー!ディスクガレージ~MUSIC PARTY~
20090920 大阪城野外音楽堂
20090807 SUMMER SONIC 2009
20090627 JAPAN CIRCUIT -vol.47-
20090522 ZEPP TOKYO
20090521 ZEPP TOKYO
20090411 日本武道館
19990724 LUST FOR LIVE act.2 赤坂BLITZ

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