エレファントカシマシDB ライブレポート

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レポート

   
選択日付タイトル
20110522 大阪国際会議場メインホール(グランキューブ大阪)
前回はライブハウス。今回は広くて大きくてきれい~なホール。 
ずいぶん趣は違うけれど、それぞれの良さがあった。 

今回の席は心優しきエレ友さんのお陰で、前から5列目のど真ん中。 
ライブハウスと違い、ぎゅうぎゅうじゃないから 
空気も薄くないし、宮本さんの足元までちゃんと見える。 
真ん中過ぎてトミがほとんど見えない。
でも始まるとトミのドラムが心臓に直接響いてきて、最初息が苦しくなりそうなくらいだった。
姿は見えなくても、すごい存在感。
それからホールだからか、照明もとても凝っていて、ツアーの世界観がより浮き彫りになった気がした。 

前日も参加したエレ友さんによると、前日は宮本さん、咳をしていたらしい。 
でも今日はちょっとだけ高音辛そうなところもあったけど、 
ほとんどの曲をのびやかに歌いあげていた。 

2曲目「達者であれよ」のときに会場を煽るしぐさをしていた。 
宮本さんご機嫌。 
例によってMCはほとんどなしでどんどん歌う、演奏し続ける。 
曲の途中で突然「ギター、ミッキー!」と言った後「ギター、俺!」と言ったのに笑ってしまった。 

so many peopleで盛り上がると、ますますご機嫌。 
「いいですね。盛り上がって。みんなもso many people! 
俺もso many people」この発言でまた会場が和やかになる。 
  
そして今日印象深かったのが 
立て続けに歌ってくれた「赤き空よ!」「夜の道」「幸せよ、この指とまれ」の3曲。 
「赤き空よ!」では「千里の道も一歩から、じゃないけど・・・とにかく!俺たちは同じ空の下に生きてる!って歌です」と力強く紹介。 
諺はともかく(苦笑)、宮本さんの言葉に、 
そうだ、私たちとエレカシは、遠いようで、同じ空の下にいるんだ、 
と当たり前のことにハッとする。 

途中シャツのボタンをびりびりを引きちぎる!
それとは対照的な、張りのあるまっすぐで丁寧な歌声。 
本当に宮本さんはいい声をしているとあらためて思う。
そして「夜の道」から「幸せよ、この指~」にかけては、 
もう胸がいっぱいになる。 
とにかく「夜の道」が素晴らしかった。歌もギターも口笛も。 
歌詞のなかの「秋の道」の「秋」とか細かいところまで 
はっきりと言葉を立てるように歌っていた。 
スポットライトをあびて、一人ギターを弾きながら穏やかに歌う宮本さん。 
情景がありありと浮かんでくる。 

それだけでもしんみりしたのに、加えて今日一番嬉しかったのが 
「幸せよ、この指とまれ」の最後に叫んでくれた 
「幸せよ、みんなの指にとまれー!!」の一言。 

宮本さんはいつも真剣で正直な人だと思う。 
それが良かったり、時には悪い方にいってしまうこともあったのかもしれない。
でもその正直さが、こんなにもストレートに私たちへの想いを言葉に 
出してくれる。 
ほんとうに、なんていう人なんだろう、この人は。 
あまりにも嬉しくて、私は普段ライブ中に泣いたりしないんだけど、 
今日は本当に感極まって涙があふれた。 

それだけに間を置かず会場が暗くなり、朝が流れてきたときには焦ってしまった。
心の準備もできぬまま悪魔のささやきを聞く。
CDとは全然違う雰囲気。赤と緑の照明がなんとも不気味だった。

アンコールの時も白シャツで、新しいのに着替えてた。
「生きてる証」が、こんなときだからか、余計心に染みた。
振り上げるこぶしもいつも以上に力がみなぎっていたように思う。 
ライブはいつだって真剣勝負だけど、
震災後はそれに加えて丁寧さにも磨きがかかった気がする。 
ステージでは特別なことは何も言わないけれど、メンバーそれぞれの気持ちが演奏で、歌で、言葉で伝わってくる。 

エレカシのライブの後は幸せだ。 
だってこんなにも私たち一人一人にパワーを与えてくれるんだもの。 
本当に今日もありがとう。 
私はこれからもライブの度にエレカシのパワーを受け取って 
一日一日を暮らすんだと思う。 
ありがとうって何回言っても足りないくらいだ。 
20110417 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
エレカシ歴が浅い私にとって去年のZepp大阪2日間以来、3回目の参加。
ライブ中は陶酔しきっているので、記憶もあいまいで、
参考になるか分からないけど、空気感だけでも伝われば、と思い書きます。



全席SOLDOUTでキャパは600人ほど。 
私は前から7,8列目くらいをキープしてたら、開演20分くらい前に 
スタッフの人が「もっと前に詰めてください」と叫ぶ。 
「え?」と思ったら後ろからどんどん押されて始まる前からすし詰め状態。 
これで2時間もつの?怪我人でるんじゃない?と不安を感じるくらいだった。 

開演すると右側からメンバー登場 
ミヤジは黒シャツにジャケット。 
一言もしゃべらずmoonlight magicから3曲続けて歌う。 
もしかして機嫌悪い?と少し心配になったけど、結果そうでもなかったみたい。 
私は結局5列目くらいまでは行けたけど、ミヤジが歌うたびに
前から10列目くらいまでのファンは右へ左へ雪崩のように動く。 
こぶしをあげたら下げる場所もない。まさに満員電車状態。
 
途中から「悲しみの果て」や「今宵の月のように」「涙」 
なども挟んで歌ってくれた。 
それらの歌の時はみんな静かになる。 
まるで会場をなだめるかのようだった。 
でも「ハロー人生!」や「何度でもたちあがれ」もやってくれて 
そのときはみんなまたノリノリだった。 



とにかく「丁寧に、語りかけるように」歌ってくれたのが印象的だった。 
「赤き空よ!」のとき、特にそう感じた。 
歌う前に「俺たちは、この空の下生きていくんだ!ってそういう歌です」 
と一言。 
始まると歌いながらゆっくりと会場の端から端へ。 
向かって右側では機材に腕をのせて 
もたれかかって、身を乗り出して歌っていた。 
そして真ん中に戻っても一人一人の顔を順番に見ながら、後ろの人も見えるように椅子に乗ったり。 
それまで、この曲には特に思い入れはなかったけど、 
今回のライブで曲のイメージが変わった。
本当に一言一言心を込めて歌っているのが伝わってきた。
  
されどルールない この空の下 
今の俺が暮らしているぜ 

を「俺たちが」と歌ってくれたのも嬉しかった。 
演奏終わってもアカペラでちょこっと歌ってくれた。


以下印象に残った発言 
「岡山の人はのせ上手だな」 
「みんなノリノリで!・・・ノリノリじゃなくてもいいけど」 
「最近は喫煙を異常に非難されるんですけど。 
そんな煙草ばっか吸ってる人の歌です」(←浮雲男) 
「不器用なやつらにささげる歌です。 
不器用じゃないやつは異常なんだ。それでいいんだよ」 
↑ちょっとあいまいですが。「それでいいんだよ」でなんかジーン。 
私はミヤジの「それでいい」や「大丈夫だ」の前向きな短い言葉に 
込められた深いメッセージにいつも励まされている。 

アンコールは2回。 
「桜の花、舞い上がる道を」や「4月の風」なんて今ならではの曲。 
もちろん「Sky is Blue」 や「ファイティングマン」も歌ってくれた。 
最後は客席から次々に「ありがとう!!」の言葉。 
ミヤジも「お互い様。おれもありがとう。みんなもありがとう」
私も「ありがとう!」と必死に叫ぶ。



帰り道、友達になった人と駅まで話しながら帰った。 
エレカシファンは皆優しい。 

本当にライブに行けるってことは幸せなことだとしみじみ話す。 

そしていつも必死に「届け!届け!」って思いながら歌ってるという 
ミヤジとそれを支えるメンバーに改めて感謝。 

帰りの電車の中で、ツアーパンフをゆっくり見てみる。
身振り手振りで話すミヤジや、
普段の練習風景や、みんなの笑いあう写真を見てたら、 
ライブの最中は陶酔して涙なんて出なかったのに、じんわりと一人で泣きそうになった。
 


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