エレファントカシマシDB 2011/09/17(土) 日比谷野外大音楽堂 showさんのライブレポート

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showさん

 この場所に入れたチケットを譲って頂いた方に感謝します。

 何か買おうかとグッズ売り場に並ぶ。「開演時間に間に合わないかもしれません」というスタッフを尻目にせっかく並んで横から手ぶらで帰るファンも多い。私も見学しただけで戻ってしまった。バンドが頑張ってるのだからグッズ担当者も頑張れよ。

 レッチリの新譜が出たばかりなのと関係ないだろうがレッチリとU2を混ぜたような「歴史」からはじまった。かなり深いところから掘ってきた選曲。これぞ野音。ある意味野音らしい「浮世の夢」から選曲がなかったというのも逆に野音らしい。なんて言いながら何をどうやっても結局「野音らしい」と表現してしまいそうだ。。。
 
 始まってそうそうに感じた。こんなに温かい雰囲気でいいのだろうか?
 
 いいのだ。

 単純に攻撃性だけを求める連中は去ったのかもしれない。エレファントカシマシは様々なフィルターでファンを濾してきた。「ガストロンジャー」の次に「孤独な太陽」を出したことからも分かる。篩いにかけられても残ったファンが現在のファンなのだろう。

 テロから10年のニュースで思い出したのだろうか「ハローNew York!」。「秋-さらば遠い夢よ-」の終わりでは会場全体が「この余韻は虫の音で終わらせるんだ」という意識のもと拍手まで間があった。さすが分かってる。

 本編最後の「男は行く」。自分で弾くギターとボーカルの掛け合いはエレカシ最高傑作だろう。あれだけ頑張っている人から「お前も俺に負けるなよ」と言われる。明日からもやるしかない。最高の応援メッセージだ。
 
 アンコールで登場したミヤジが発言した「優しさ一杯の会場の雰囲気は一体何だ?」と問われた。それは攻撃性に秘めたあなたの優しさを映しだした鏡なのだろう。ファンはバンドの鏡だ。

 「生命賛歌」。「俺はニッポンが好きだ~」。俺もだ。東北の方の秩序を思うと今年は特に。「友達がいるのさ」。震災後のこの日を知っていたかのような曲だ。「お前等がいるから」と言われて自分の世界の小ささを反省した。
 
 ふらふらになっても出てきてくれたアンコール3。スタンドマイクにもたれかかりしばらく動けない。アンコール2で終わったって誰も文句がないにも関わらず。仕事で悶々としている自分がいかに小さいか思い知った。普通に頑張ろう。頑張らなければ心の奥底で思っている「あいつら」と同じ位置に自分を貶めてしまう。

 エレファントカシマシのファンであるということを誇りに思った。と同時にエレファントカシマシのファンも好きだと思った。最初から最後まで右から左から前から後ろまで温かい波動に満ちた素晴らしいステージだった。

C-12-52

No.曲名回数
1歴史16回目
2孤独な旅人19回目
3悲しみの果て82回目
4ふわふわ3回目
5勉強オレ5回目
6無事なる男3回目
7太陽の季節4回目
8うれしけりゃとんでゆけよ6回目
9月夜の散歩3回目
10サラリサラサラリ2回目
11ラスト・ゲーム5回目
12 Tonight初!!
13秋-さらば遠い夢よ-9回目
14ハローNew York!6回目
15風に吹かれて37回目
16翳りゆく部屋9回目
17明日への記憶9回目
18新しい季節へキミと15回目
19男は行く9回目
20武蔵野38回目
21生命賛歌25回目
22幸せよ、この指にとまれ15回目
23友達がいるのさ14回目
24笑顔の未来へ33回目
25ガストロンジャー67回目
26ファイティングマン42回目
27今宵の月のように61回目


持帰り用体験回数(コピーしてご利用下さい)


持帰り用セットリスト(コピーしてご利用下さい)

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