この場所に入れたチケットを譲って頂いた方に感謝します。
何か買おうかとグッズ売り場に並ぶ。「開演時間に間に合わないかもしれません」というスタッフを尻目にせっかく並んで横から手ぶらで帰るファンも多い。私も見学しただけで戻ってしまった。バンドが頑張ってるのだからグッズ担当者も頑張れよ。
レッチリの新譜が出たばかりなのと関係ないだろうがレッチリとU2を混ぜたような「歴史」からはじまった。かなり深いところから掘ってきた選曲。これぞ野音。ある意味野音らしい「浮世の夢」から選曲がなかったというのも逆に野音らしい。なんて言いながら何をどうやっても結局「野音らしい」と表現してしまいそうだ。。。
始まってそうそうに感じた。こんなに温かい雰囲気でいいのだろうか?
いいのだ。
単純に攻撃性だけを求める連中は去ったのかもしれない。エレファントカシマシは様々なフィルターでファンを濾してきた。「ガストロンジャー」の次に「孤独な太陽」を出したことからも分かる。篩いにかけられても残ったファンが現在のファンなのだろう。
テロから10年のニュースで思い出したのだろうか「ハローNew York!」。「秋-さらば遠い夢よ-」の終わりでは会場全体が「この余韻は虫の音で終わらせるんだ」という意識のもと拍手まで間があった。さすが分かってる。
本編最後の「男は行く」。自分で弾くギターとボーカルの掛け合いはエレカシ最高傑作だろう。あれだけ頑張っている人から「お前も俺に負けるなよ」と言われる。明日からもやるしかない。最高の応援メッセージだ。
アンコールで登場したミヤジが発言した「優しさ一杯の会場の雰囲気は一体何だ?」と問われた。それは攻撃性に秘めたあなたの優しさを映しだした鏡なのだろう。ファンはバンドの鏡だ。
「生命賛歌」。「俺はニッポンが好きだ~」。俺もだ。東北の方の秩序を思うと今年は特に。「友達がいるのさ」。震災後のこの日を知っていたかのような曲だ。「お前等がいるから」と言われて自分の世界の小ささを反省した。
ふらふらになっても出てきてくれたアンコール3。スタンドマイクにもたれかかりしばらく動けない。アンコール2で終わったって誰も文句がないにも関わらず。仕事で悶々としている自分がいかに小さいか思い知った。普通に頑張ろう。頑張らなければ心の奥底で思っている「あいつら」と同じ位置に自分を貶めてしまう。
エレファントカシマシのファンであるということを誇りに思った。と同時にエレファントカシマシのファンも好きだと思った。最初から最後まで右から左から前から後ろまで温かい波動に満ちた素晴らしいステージだった。
C-12-52
No. | 曲名 | 回数 |
---|---|---|
1 | 歴史 | 16回目 |
2 | 孤独な旅人 | 19回目 |
3 | 悲しみの果て | 82回目 |
4 | ふわふわ | 3回目 |
5 | 勉強オレ | 5回目 |
6 | 無事なる男 | 3回目 |
7 | 太陽の季節 | 4回目 |
8 | うれしけりゃとんでゆけよ | 6回目 |
9 | 月夜の散歩 | 3回目 |
10 | サラリサラサラリ | 2回目 |
11 | ラスト・ゲーム | 5回目 |
12 | Tonight | 初!! |
13 | 秋-さらば遠い夢よ- | 9回目 |
14 | ハローNew York! | 6回目 |
15 | 風に吹かれて | 37回目 |
16 | 翳りゆく部屋 | 9回目 |
17 | 明日への記憶 | 9回目 |
18 | 新しい季節へキミと | 15回目 |
19 | 男は行く | 9回目 |
20 | 武蔵野 | 38回目 |
21 | 生命賛歌 | 25回目 |
22 | 幸せよ、この指にとまれ | 15回目 |
23 | 友達がいるのさ | 14回目 |
24 | 笑顔の未来へ | 33回目 |
25 | ガストロンジャー | 67回目 |
26 | ファイティングマン | 42回目 |
27 | 今宵の月のように | 61回目 |
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