エレファントカシマシDB 2013/09/14(土) 日比谷野外大音楽堂 たきさんのライブレポート

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たきさん

-------------------以下は15日に書いて下書きのまま残っていた文章-----------
 14日のみ行ってきました。昨日は立ち見のチケットがせっかく手に入っていたのにもかかわらず、体調悪いので行くのは無理と判断して夫に譲ってしまいました。しかたない……とは思いつつ、一曲目が「平成理想主義」とわかった瞬間から、「やっぱり無理しても行くべきだったか……」ともやもや。でも、ライブが終わって1日半かかってやっと気力体力を取り戻しているくらいなので、昨日行っていても、せっかくのライブを受け止めきれなかっただろう。

 私の体力と気力が衰えたのか? ライブってこんなにいろいろ揺さぶられて、つらくなるものだったっけ? 1年前までの私は、こんなのにいつも耐えていたのだっけ?

 1年間、ほとんどエレカシを聞かなかった。なぜか宮本さんのことも全く心配せず、自分の薄情ぶりが自分でよくわからない状態だった。

----------------下書き部分、終わり--------------------------------------------

で、今日は1週間たった22日です。

 昨年の野音も、チケットを譲っていただいたおかげで行けていました。感想を書きたかったのですが、「チケットを払い戻すか否か?」というところでつまずいてしまって、結局払い戻した私は、なんとなく、熱烈なエレカシ・ファンだという自信が崩れたというのか、ブログが書けなくなっていました。

 去年の野音に行って、思いのほか宮本さんは元気だと思った私は、その後、全然宮本さんのことを心配することなく、1年間、日常を過ごしていました。最後の曲で左耳を押さえていた姿は、私にはよく見えていなかったのです。(この野音の映像をちゃんと見ることができたのは、今年の野音が終わった後でした。)

 25周年のCDも1枚も買わず、オフィシャル・サイトもほとんど見ず、そもそもエレカシをほとんど聞かずに暮らしていました。聞こうとしてCDをかけだすと夫か子供からクレームが来るし、3月には引っ越したので、どのCDがどこにあるのかよくわからなくなるし。

(そんな中でも、「大地のシンフォニー」と「約束」はわりと聞いていた。最初のダイジェストのMVを子供を抱いて何度も聞いていた関係で、子供がその部分だけ歌いはじめたときに、私が大ウケしてすごく褒めたので、子供が調子にのって歌詞を覚えようとして、かけてくれと何度もせがむので。でも、エレカシのほかの曲をかけようとすると「「べいべ」がいい」と言われるので「約束」をかけ、それが終わると「「だいちのしんぽに」がいい」と言うので「大地のシンフォニー」をかける、というのを延々と繰り返すうちに、私はさすがに飽きてしまい、エレカシ自体をかけなくなってしまったのだった。

ちなみに、子供は2歳半くらいのときはこの2曲のサビあたりの歌詞が、意味もわからずだいたい歌えるようになってしまっていて、録音してネットにアップしようかと何度も考えたが録音しなかった。アップはともかく、録音しておけばよかった。「べいべ、べいべー!」と絶叫するとことか、息遣いまで完璧に真似ているのがすごかったのにな。今はもう歌わない。)

 というような感じで1年過ごしてしまったので、自分がまだエレカシ・ファンなのかもすでによくわからなくなっていた。

 そして、野音。14日だけ聞いた。結局、その後2日間、寝込んだ。体が疲れたのと同時に、頭の中身が一気に混乱した思いでうずまくようになり、その状態がおさまるのにそれくらいかかった。

 4月からフルタイムで仕事をしていて、夫の仕事をセーブしてもらって家事はだいぶやってもらっているけれど子供がいるから結構時間がなくて、16日は休日出勤して仕事を進めるはずだったのに、ぜんぜんそんなことできなくなってしまった。

 そして、1週間、エレカシを聞き続けている……。



 ブログをたくさん書いて、ギターで弾き語りなどしていた2008年、私の精神状態は最悪で、生活はなってなかった。仕事はフリーランスだったが、ぜんぜんしていなかったと言っていい。私は、そういう風に暮らしながら、本当に嫌だった。なにが嫌だって、そういうファンであることが嫌だった。ちゃんと仕事しながら、合間にエレカシを聞いて元気づけられて、またちゃんと仕事する、そんなファンが理想だった、というか、宮本さんはそういうファンのほうを尊敬しているに違いないという気がしていた。

 今から思えば、自分を責めすぎだったし、「宮本さんにとっての理想のファン像」を勝手に設定している時点で何か違うとも思うけれど、ほんとに、ブログを書きながら、こころの一部では、エレカシのことを毎日毎日考えてブログを書いている、そういう自分がいやでいやでたまらなかったと思う。その状態じゃない今は正確なところが思い出せないけれど。

 その後、私は一応仕事を少しはできるようになって、精神状態もよくなって、というか、そうだ、子供を産んだんだった。というわけで、めでたく、毎日の日常を精一杯生きながら、その邪魔にならない程度にエレカシを聞くという、自分の理想のファン像に行きついたと思っていた。2008年くらいの、あのものすごいエレカシ没入ぶりを外から眺めて懐かしんでいた。 

 しかし(ここからが本題)、今年の野音、特に、真ん中へんの、新曲(3曲目まで)をやってくれたあたりから受けた衝撃がすごすぎた。

「仕事の合間にエレカシを聞いて元気づけられる」というのは、私ではないのだと自覚した。私は、ライブでエレカシを聞き、ひたすら何かを考え、考え、考えて、生活が侵食され、感情も侵食され、何がなんだかわからない、それが、私の反応で、そういう風な反応をするファンとしてしか存在できないのではないか。

 それとも、それは私のせいではなくて、1年間休んだ後にパワーアップした宮本さんのせいなのだろうか?

 そんな気もする。宮本さんは、声が出ているというのは第一声からもちろんはっきりわかったけど、パワーアップしているのは声だけではなくて、伝わってくるエネルギーも、歌詞の純度も、破れかぶれぶりも、何もかもすごくて、新しく、かつ、宮本さんの根源的なところが、宮本さん自身の制御や考えを超えて出てきてしまっている、そんな存在になっていると感じた。

No.曲名回数
1 優しい川初!!
2ハロー人生!!5回目
3四月の風8回目
4悲しみの果て36回目
5東京からまんまで宇宙2回目
6 大地のシンフォニー初!!
7 めんどくせい初!!
8デーデ12回目
9星の砂5回目
10涙を流す男2回目
11 はてさてこの俺は初!!
12翳りゆく部屋13回目
13風に吹かれて10回目
14シグナル14回目
15 なからん初!!
16明日への記憶8回目
17 あなたへ初!!
187回目
19笑顔の未来へ29回目
20ズレてる方がいい2回目
21俺たちの明日32回目
22今宵の月のように28回目
23友達がいるのさ9回目
24so many people12回目
25ガストロンジャー32回目
26ファイティングマン21回目
27花男8回目


持帰り用体験回数(コピーしてご利用下さい)


持帰り用セットリスト(コピーしてご利用下さい)

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