他のバンドの方が言っていた言葉ですが、「このバンド、つまんなかったら出てっちゃおう、という(緊張感のある)良い雰囲気」でした。エレカシでも、少し見たら帰ろうか、という人が居る気配の中、メンバーの登場を待ちました。その前のバンドまで「イマドキの洋楽っぽい」音だったのが、スタッフが音を調整していくとどんどん「エレカシの音」になっていって、その音を聴いたら何故か安心しました。
どの曲もたいへん素晴らしかったですが、アンコールの"涙"は出色の出来でした。
アンコール1曲目"花男"が終わって、おもむろに宮本さんが「エレファントカシマシの皆さんでした!」といってメンバーに身振りで帰れ帰れと指示。動じた気配も無く戻って行くメンバーは流石だ。
エレキギターを手渡そうとするローディーさん(たんげさん)を「ちがうちがう!」という身振りで
払って、アコギ(傷がいっぱいついてる方)を持ってステージに戻ってくる宮本さん。
全く予定を無視したらしく、一瞬何を歌おうか迷っている様子。「よけいな事しなきゃよかったな…」とつぶやいて、男椅子に足をかけて、"涙"を歌ってくれました。とても嬉しいサプライズ、ありがとうございました。この一曲の間、新木場の会場が日比谷野音へと変わったようでした。
宮本さんは、ステージに出て来た時は歳相応の…まあ…中年といった…風情ですが、曲を歌い始めるやいなや、きらきら、若返っていくようで、ライブが進むにつれ顔も引き締まり、うっとりする位の男前に。凄い。凄すぎる。
この日の宮本語録。
「割と有名な歌です」(色んな曲の時に言っていた笑。この日はほぼ有名な歌のセトリだった。)
「歌詞なんてどうでもいい。まさに今の私の気分です。」(レコーディングに詰まっているんでしょうか。)
「さっき来る時ニーチェの本読んでて、音楽が芸術の中で一番だそうです。"ディオニュソス的"(この部分記憶不明瞭)だそうです。音楽は。」
「さっきスウェーデンの人がくるくる回ってすごくて、さっきそばで見たらこーんなでかくてびっくりした。やっぱりでかいですね、北欧の人は。」(前に出ていたバンドはスウェーデンから来たバンドで、ヴォーカルの人が手を広げてその場でくるくる回ったり、ドラムの上に乗ったりのパフォーマンスだった。ちなみに少年の様なほっそりしたルックスなので、遠くから見ると背がそんなにあるとは予想できないのも確かにうなずける。)
「前は、サマーソニックのステージで、出た事があるんですが、また一緒のステージにたてました。西洋人と。」
「売れたい…売れたい…!」
会場の、エレカシを見た事が無いと思われる男性らが、始まる前は「エレカシ好きっていっときゃ通みたいにサブカルの人は思ってんじゃん」などと、斜に構えた発言をしていましたが、ステージが始まって、曲の間や、終演後、「宮本さんってかっこいいんだな…」「宮本さん、歌上手いんだな…」「初めて見たけど、圧巻だった」「色んなバンドが出たけど、別格だった」という声が聞こえて来て、一人でほくそ笑み笑み帰宅。
帰り道、赤くて細い三日月が出ていました。
No. | 曲名 | 回数 |
---|---|---|
1 | 俺の道 | 6回目 |
2 | 悲しみの果て | 24回目 |
3 | 星の砂 | 6回目 |
4 | 風に吹かれて | 12回目 |
5 | 笑顔の未来へ | 19回目 |
6 | 今宵の月のように | 20回目 |
7 | Destiny | 初!! |
8 | ズレてる方がいい | 5回目 |
9 | 俺たちの明日 | 20回目 |
10 | ガストロンジャー | 22回目 |
11 | ファイティングマン | 19回目 |
12 | 花男 | 7回目 |
13 | 涙 | 2回目 |
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