ライブの地岐阜県長良川へ車で妻と妻の友達の3人で向かう。
車の中では「エレカシ創世記」を鳴らす。
久しぶりに聞く20代の宮本の声は、太く重たい。しかし刃物のように感じる。
暴力的な叫びに、なんだか疲れてしまった。
1階13列目 中央やや左。前列のかたまりから通路を挟んだかたまりの前から2列目、床に傾斜がありステージ上の目線よりやや上って感じで、とても見やすそうな席。
今日は座って聴こうか とも思ったが、「歴史」のイントロで即 立ちあがる。
「歴史前夜」が良すぎてあまり「歴史」を聴いていなかったのだが、いい歌だし、歌声もすばらしい。前日に漱石と鴎外の番組を見たのも手伝ってか重みのある「歴史」だった。
このツアーの特徴なのかわからないが、ゆっくりなテンポで演奏している。
とても丁寧に歌っている。
上質な音。丸みのある歌声。なのにベテランの風格ではない、青さを感じる。
全力を何回も重ねることでしか出せない音なのだろう。
何回やっても これでいいのかな?って
でも、本来はそれが正しい、「これでいいと感じるのは」演奏するものではなく、聴くもの側だから。
「悲しみの果て」の一斉の出だしは、指揮棒がふり降ろされるわけでもないのに、
この全力の塊。毎回、塊を味わうことができる。期待を裏切らない。
難しいテクニックを要するわけではないが、難しい業。
そういう業をもつものをプロフェッショナルというのだろう。
プロっぽくないのが、エレカシの良さでもあったが…
圧倒的な力を誇示していた「創世記」。
誰がこんなバンドになると思っただろうか。
奇跡的な歌声を持ち、それを自覚し、誰よりもその良さを知っているにもかかわらず、
中途半端なところで満足をしなかったし、満足させなかったことも奇跡かもしれない。
全くライブレポになっていない。参考にならないですね。
成ちゃんのベースがとても良かった。常に「これでいいのかな」を一番問い続けたであろう全力の繰り返しが「良さ」を感じさせてくれたのだと思う。
それから、
宮本は「コールアンドレスポンス」のあの裏声がどうもだせなくなってしまったようで、
とても残念で悲しい。宮本自身そのいらだちからか(多分)ギターの弦を叩いて切ったようにみえた。
最近の会場の音響はどこも良くない。宮本が張り切りすぎるのが良くないのか、
でも宮本が張り切るのはわかりきっている。何とかしないともったいない。
歌声がわれて「良さ」を感じられた「創世記」とは意味合いが違う。
音響を担当するものは普通にプロのはずだが、
「これで良いのかな」を忘れると、ただの仕事になってしまう。
ただの仕事を見たくて集まっているわけではない。
誰か助言してくれるといいのだけど。
No. | 曲名 | 回数 |
---|---|---|
1 | 歴史 | 2回目 |
2 | 今はここが真ん中さ! | 7回目 |
3 | 新しい季節へキミと | 10回目 |
4 | ハロー人生!! | 3回目 |
5 | デーデ | 10回目 |
6 | 悲しみの果て | 17回目 |
7 | 今宵の月のように | 10回目 |
8 | 戦う男 | 2回目 |
9 | 風に吹かれて | 12回目 |
10 | 翳りゆく部屋 | 5回目 |
11 | 桜の花、舞い上がる道を | 10回目 |
12 | 笑顔の未来へ | 13回目 |
13 | ハナウタ~遠い昔からの物語~ | 7回目 |
14 | 3210 | 5回目 |
15 | RAINBOW | 8回目 |
16 | ガストロンジャー | 17回目 |
17 | やさしさ | 3回目 |
18 | 四月の風 | 10回目 |
19 | 俺たちの明日 | 15回目 |
20 | ズレてる方がいい | 9回目 |
21 | 奴隷天国 | 3回目 |
22 | いつか見た夢を | 5回目 |
23 | コール アンド レスポンス | 4回目 |
24 | 生命賛歌 | 4回目 |
25 | TEKUMAKUMAYAKON | 7回目 |
26 | 夢を追う旅人 | 5回目 |
27 | ファイティングマン | 15回目 |
28 | 花男 | 8回目 |
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