| エレファントカシマシDB 都道府県別Live履歴情報
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1990年10月13日 (土) 山形ミュージック昭和 | 1991年04月21日 (日) 山形ミュージック昭和 | 1992年10月12日 (月) 山形ミュージック昭和 | 2017年06月04日 (日) やまぎんホール | 2022年04月17日 (日) やまぎん県民ホール (山形県総合文化芸術館) #宮本浩次NAME | 内容 |
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uni | 一音一音を丁寧に、力強く歌っている印象の日だった。すごく良いライブだった。
P.S. I love youのアウトロで「バカらしくも…愛しき…このせかーーーーい!!!!」と叫んでいて涙。P.S. I love youってリリースされた時全然ピンと来なくて。音域高いから歌番組だとほとんど歌えてないことが多くていつもハラハラしてたし、またなんかふわっとしたラブソング出した?とすら思っていたけど、愛してると歌っているのはバカらしくも愛しきこの世界、そしてこの日々に対してなんだなって分かってから、ああ宮本さんのこの日々の生活というものに対する想いってずっと昔から変わらないんだなと思ってすごく好きになった。ハレルヤでも「バカらしくも愛しきこの日々を」って歌ってるんですよね。
あなたの〜の途中で花道の非常ドアを開けて出て行ったようで姿が完全に見えなくなり「はーいぼくと死に…至る…暗い!」などと歌の合間に「暗い!」と叫ぶ声だけが響く会場。ドアを開けて戻ってきて歌いながら「暗かった!」「横に行ったら暗かったぜベイベ〜!」と。よほど暗かったんですね。
それにしても玉田さんのソロパート。「たまだ・とーーーむ!」と同時にスティックを高く放り投げて素手でのドラムソロ。とんでもなかった。宮本さんは全身でドラムを浴びながら悶えていてあんまりドラムのほうを見ていないので「ちょ、見て!すごいことになってるよ!見て!!!」って思う。もともと大好きなドラマーの1人(他は伊藤大地、斉藤州一郎とかとか)だけど、ただでさえプロフェッショナルなのにこのツアーでさらにどんどん進化していて自分の楽しみのひとつになってる。
アンコール前のMCで山形出身の小林さんが「山形でライブをしたのは2回。1回目はSalyuっていうアーティストで…」と語り宮本さんが「Salyu…」とつぶやいたのがSalyuファンとしては胸アツでしたが、Salyuの存在をちゃんと認識してるとも思えずただ繰り返しただけの可能性高し。
アンコールでは超久々に「やさしさ」が復活。私が見た限りでは去年12/7の茨城公演以来。あとそういえばライブ開始後すぐくらいに客席の誰かに向かってストップ、というような仕草を右手で繰り返し顔をそむけて渋い顔でイヤイヤしていたので、何か宮本さんが集中できないような動きをしてるお客さんがいたんだろうな。何してたのかわかんなかったけど。
【追記】そういえばこの日も岡田さんいた。あと、青森で少し十六夜の月のビジョン映像が変わったと書いたけど、おそらくこの日から「浮世小路のblues」が新しい映像に、「十六夜の月」は水面の映像をやめてその前の「この道の先で」で宮本さんを写していたビジョンのまま2曲通しに。遠い席の人はこのほうが嬉しいだろうな。 | 花子供 | 1階3列目 キタダマキ正面(1列目は全席空席)
鉄壁のリズム隊を従える才能を、宮本は持ってると思う。
ソロだろうがバンドだろうが。コロナだって、関係ない。 | みんみん | 4月17日、東京は前日まで雨続きで、寒さが再び戻ってきたような気候。
3月に発生した地震の影響で直前まで新幹線が再開するのか決まらず最後まで山形行きを悩んだが、この先、諸般の事情でライブに行く事が難しい環境になる見通しだったので思い切って向かう事にした。
山形駅の近くにある「やまぎん県民ホール」の場所を確認し、地元では桜をゆっくり見る事も出来ずにいたので「霞城公園」まで桜見物に出向く。暖かな日差しの中、広大な敷地にどこまでも続く桜並木を家族連れや観光団体客が和やかに歩く姿に、平和の有難さが身に染みる。
開場時間を過ぎ、人々が徐々に着席するその会場は収容人数2千人あまりのこじんまりした箱だが、天井が高く壁や椅子に使用された木材からも音響への期待が高まる。SEが鳴るや否や思った通りの素晴らしい響きで期待を裏切らないホールだ。
オープニング、宮本氏の「今」の心情を詩にしたような曲「光の世界」は、切なくも「悲しみではない”一筋の光”」が、心に深く突き刺さる。
そして、カンテラを手にし「夜明けのうた」を歌う姿は映画の1シーンを見ていると錯覚するような空間に引き込まれながら「新鮮なポジティブ」の洗礼を受ける。
「stranger~きみに会いたい」までハイテンポな曲が続く中、エレファントカシマシとは違った『THE MIYAMOTO WORLD 』 の渦に巻き込まれていく。
「異邦人」「春なのに」「ロマンス」「木綿のハンカチーフ」と、子供時代にリアルタイムで触れた世代にとっては時代を象徴する曲として周知しているが、この「縦横無尽」では既に宮本氏の楽曲として見事なまでのアレンジで組み込まれている。
それはエレファントカシマシの曲も同様で、演者の違いだけではない「縦横無尽」ライブでの「悲しみの果て」「風に吹かれて」「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」と曲の作り手である宮本氏の思いが自身のバンドとは異なった姿勢で向き合っているのだろうと感じた。
アンコール、急遽アコースティックではじめた「やさしさ」は、MCでもあったが「打合せなくてもいきなり合わせてくれる・・・」メンバーは皆、凄腕のプロ集団であり、歌い手宮本氏を左右、背後からバックアップしていた。
個人的にはこの山形はツアー4か所めとなるが、「ツアー初期から進化している」というより「回数を重ねた団結力の向上」がパフォーマンスの高みとなっているのだろうか。
また『宮本浩次』のソロ活動が、この先のエレファントカシマシに続く新たな道標になっていくと確信した。
終演後に夕食がてら食事をし店から出て数メートルのところで、これから街を散策するのだろうか、トレンチコートにハットを被った宮本氏がカメラマンの岡田さんと談笑しながら歩いていた。2時間半あまりの渾身のライブを終えたにも関わらず疲れを感じさせないその颯爽とした足取りにも吃驚。
「自分ももっと頑張らないと!!」
またいつかどこかで、またはあの急な坂道で・・・・どんなに悲しみに暮れる日が続くとしても背中を押してもらえる日がきっと来ると思える大切な山形公演となった。 |
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