『昭和枯れすすき』さん | できたてホヤホヤの彼をライブにつれて行ってみた。事前に渡した「エレファントカシマシ マイベスト」のカセットテープの中で、彼は、プカリー、プカリィの「浮雲男」を気に入ったと言っていた。 クアトロはいつも自由席なので根性のない私は毎回遠くで見ていたが、この日もやはり後ろの方で柱にもたれて聴いていた。彼は私の真後ろで聴いていた。ハズだった。 何曲か目に「浮雲男」が始まったので、良かったね、と振り向いたら彼がいない。一瞬で色々考えたが、ライブは全部見届けようと思い、そのままライブを楽しんだ。終了後彼はどこへ行ったんだ、このまま帰っていいものか、と思ったら、私のジーパンの裾をツンツン引っ張る感触があった。 彼は気分が悪くなってしゃがみこんでいたのだった。当時のエレファントカシマシのライブでこんな状態になる人は珍しい。そんな、ノリノリだったのか、やっとエレファントカシマシの良さを分ち合える人ができたと内心喜んだら、単なる体調不良だったのであった。 Last Update:2004-12-12 12:37:01 |