エレファントカシマシ DB
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エレファントカシマシDB   広島県民文化センター セットリスト



1993年06月22日 (火曜日)


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補足情報:
『 1993年06月22日 (火曜日) 大阪サンケイホール 』右Google
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 ライブレポート
『*スノピ』さんあの日から一年、再び同じ場所で「エレファントカシマシ」のライヴを体験することになった。「5」リリース後、これといったチャートアクションもなく、エレカシをめぐる環境はほとんど無風状態。それが如実に現れていたのが当日の客の入りで、二階席は去年と同じく全くゼロ、一階席ももしかしたら去年より少なかったかもしれない、閑散とした状態で、今から驚愕のライヴが始まるぞ、っといった緊迫感の欠片もなかった。しかし周囲の空気とは正反対に、僕の中では期待感というか、宮本がこれからどうやって「奴隷天国」をどう料理するのか、その一点に集中し思いは高まっていった。

定刻となり、おもむろに客電が落ちる。昨年同様メンバーがぞろぞろとステージに現れ、それぞれポジションにつく。石君がギターのボリュームをあげリフを奏ではじめる、てっきり今回はニューアルバムのお披露目ツアーなわけだから、てっきり「奴隷天国」で始まると思っていたら、聴きなれたあのリフレインが会場に鳴り響いた。

「ファイティングマン」である。
この曲を聴衆は全員席を立つこともなく、手を叩くわけでもなく、手を振り上げることもなく、声をあげるわけでもなく、皆、微動だにせず聞き入る情景はある程度想像していたとはいえ、実際に目の当たりにするすると、奇異というか異様というか、確かに言葉では言い表せないものがあった。
当日のMCの中で、宮本はレコード会社に対し悪態をつき饒舌に苦言を呈した。今思えば契約切れ寸前のところまで「エレカシ」は追い込まれ、状態としてはあまりいいものではなかったんだろう。
内容としては、「奴隷天国」の中からの選曲は少なく、まんべんなく選んだ感じがした。はじめて聴く「珍奇男」の狂気、「遁世」の静謐感、それは現在の状況が良くないだけに逆に宮本は切実に唄うことが出来たのではないか、ある種の切迫感が、宮本の表現欲に油を注ぎ、秀逸にライブを纏め上げていく。そして最終曲『奴隷天国』でそれはピークに達し「おめぇーだよ」と叫ぶ宮本の目は本気、宮本に指差される我らの恐怖も、紛れもなく本物だった。

ある意味、記憶から消す事の出来ないライヴだった。

No.曲名回数

Last Update:2004-06-10 03:12:04

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