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三十路にして、初上京。大きな期待と、少しの不安の中、白シャツで出てきた宮本さんを見ただけで感極まり涙が・・・そして、更に理想の朝で始まるなんて!流されてゆこうとか、誰かのささやきとか、流れ星のような人生とか、聞きたかった曲だらけで、あぁ、もうどうしたらよいのだろうか・・・と頭に血が昇る。というか、エレカシライブ初心者の私としては、どんな曲もライブで聴ければそれだけでうれしいんだけど。歌うまいなぁ、と改めて思う。真っ直ぐに心に入ってくる。やっぱり、私もまだまだ行こうと思った。
3回目のエレカシ。 その中でも一番ステージと私の距離が近い。それだけで、始まる前から緊張して足が震えだす始末。そんなに緊張したライブは未だかつてない。正直言うと、今年は某アーティストの再結成にかまけてアルバムも大して聞き込んではいなかったのだけど、実際いまから生でエレカシの演奏が聴ける観れるとなるとやっぱり反射的に緊張感が高まるもの。黒シャツで出できた宮本さんを観れば一気にエレカシの世界へ。今回は本当によく歌が聴こえてきて、歌係宮本浩次の本領発揮という感じ。一曲一曲丁寧に歌うという宮本さんの言葉通り、どの曲も心に響いてくる。ひとつひとつの歌詞が全て意味のあるもののように感じ、ひとつも聞き逃すまいと全身でエレカシを体感してきた。満足すぎるくらいのライブだった。特に印象にの残ったのは絆、さよならパーティー、桜の花~、ネバーエンディングストーリー、ガストロンジャー。やっぱりエレカシは最強だった。
私にとって初めての野音。全く予想していなかった雨に動揺したが、それもまたいい思い出になるかもしれないと考え直し、開演までの緊張感を楽しみながら待つ。ジャケットに黒シャツの宮本さんが出てくると緊張感は最高潮に。石君がまた坊主に戻っていた・・・ この日は本当に聴きたかった曲ばかりで、舞い上がってしまうようなセットリストだった。俺の道が一番好きなアルバムの私としては、俺の道、生命賛歌、季節はずれの男は本当に嬉しかった。エピック時代の曲は気持ちがすごく伝わって来た。一曲が終わるごとにため息ばかり。語弊があるかもしれないが、宮本さんは凡人の気持ちがわかる天才なのだなと思った。 今回特に、地元の朝からシグナルの流れが良すぎた。涙腺決壊もいいところだった。声も良く出ていたように思う。雨のおかげで舞台は幻想的ですらあり、閉ざされた感じのする密度の濃い3時間だった。次はいつエレカシを見れるかわからないが、それまでまた一生懸命生きていようと思った。