エレファントカシマシDB 2009/10/24(土) 日比谷野外大音楽堂 showさんのライブレポート

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showさん

C-5-93 (雨)17:40-20:30

夕方家を出るまで雨だと知らなかった。ダフ屋がこんなに出ることはかつて無かった。定価の数倍の利益がこのおじさんたちの懐に入るかと思うと真面目にこつこつ実績を積み上げているアーティストに失礼だと思った。このページのチケット掲示板が「行きたくても行けなくなった人」と「どうしても行きたい人」をつなぐことが出来たならば管理人として光栄である。

来ている人々を見渡した。9年前は「結構年齢層高いんだなぁ」(失礼)という感想だった。今は明らかに若いファンが増えた。こんなに若いのに”本物”を見極める力があって素晴らしいと思った。私が若い頃聴いていたバンドは勢いに任せて時代とともに消えていった。

己自身の化けの皮を剥がして進化しているミヤジに新たなファンがつき、化けの皮を剥がしきれない自分にちょっとした疎外感も感じながら、「群れは孤独に気付かしむ」とはよく言ったものだと思った。

新しいファンも素晴らしい。エレカシ独特の「シーン」という間合いを味わうことももう覚えてしまった。曲が終わってからの余韻にレインコートを打つ雨の音がパラパラとまるで拍手をしているかのように聞こえた。

降り止まぬ雨。ひんやりした空気。客にしてみれば最悪のコンディションだった。が、しかしこの空気と湿度はミヤジの呼吸と発声に劇的な効能を与えた。3時間ほどに渡る長丁場にも関わらず素晴らしい声が続いた。

若い人には退屈かもしれないが、おじさんに染みるのは「俺たちの明日」でもなく「友達がいるのさ」でもなく「地元の朝」。雨の闇に染み込むボーカルとキーボード。彼にしては割りと単調なメロディーだけに歌詞が伝わる。人生なんて人情泥棒。信じていた人に裏切られた想い。それをバネにしてかどうか知らないがここまで這い上がってきた。濡れているのは涙か汗か雨か。こんな体験ができるのならば雨にさえ感謝するのだった。

レインコートのせいで腕を振り上げる場面が少なかったがそれはそれで丁寧に曲を味わえたのではないかと思う。この感動は DVD では伝わりにくいかもしれない。だからここに記録しておこう。


「かけだす男」をやったらとんでもなく盛り上がったかもしれないなどと無粋なことは書くまい。。。。

No.曲名回数
1夢のちまた5回目
2俺の道18回目
3女神になって8回目
4 石橋たたいて八十年初!!
5 暮れゆく夕べの空初!!
6悲しみの果て64回目
7おかみさん6回目
8遁生4回目
9何も無き一夜2回目
10いつものとおり2回目
11珍奇男27回目
12生命賛歌22回目
13武蔵野36回目
14季節はずれの男5回目
15 きみの面影だけ初!!
16ジョニーの彷徨9回目
17地元の朝6回目
18シグナル13回目
19OH YEAH!(ココロに花を)3回目
20ハナウタ~遠い昔からの物語~11回目
21FLYER15回目
22ガストロンジャー50回目
23ファイティングマン26回目
24so many people27回目
25やさしさ10回目
26今宵の月のように51回目
27笑顔の未来へ20回目
28Sky is blue7回目
29俺たちの明日24回目


持帰り用体験回数(コピーしてご利用下さい)


持帰り用セットリスト(コピーしてご利用下さい)

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