エレファントカシマシDB 2010/05/16(日) JAPAN JAM 2010 トルツメさんのライブレポート

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トルツメさん

ちょうどいい感じの天気で、肌寒い気温で、穏やかな風が肌を撫でる快適な環境の中JAPAN JAM二日目は始まった。
フェス初めての参加で体力の配分が分からず、トップバッターのサンボマスターで早くも体力の40%くらいを使ってしまう。マズイ、これではエレカシまでもたない。リベルタステージの後ろの土手みたいなところでYO-KINGのハーモニカを聴きながらうつらうつら昼寝。しばらく経ってチャージ完了。Charaファンの友人を叩き起こし、モビリタステージへ移動。ワクワクドキドキ。

白シャツ黒ジャケで下手から登場。“イエーイ”。
“じゃあ行くか、エビバデ”「俺の道」のイントロが会場の空気に溶け込んで、エレカシのライブが始まったなあとしみじみ思う。絶好調の声でテンションが上がる。
リリース後、初の「幸せよ、この指にとまれ」を丁寧に歌う。“道の端にちりばめてある喜び”で近くに見える道を指差す。見ようとしないと見えない何かが、そこら中にあるのだ。
「リッスントゥザミュージック」で金原さんと笠原さん登場。久しぶりに聴いて、野外にはぴったりだった。“井の頭公園で…彼女と…これから俺たちどうなるのかなあっていう歌です。えーっと、あの、何言ってるか分かりますか”…エレカシファンには。

“今でもキュートで可愛くて、素晴らしいシンガー、Chara!”みたいなことを言ってスペシャルゲストの紹介。
ミルクティーみたいな色のワッフルヘアーと白のミニドレスに網タイツで上手からゆっくり登場。すごい存在感。動作や話し方も可愛らしくて、これが42歳かとまじまじと眺めてしまった。
予想はしていたが所在なさげな宮本さん。登場したCharaに“何か話しますか”って。“えぇ?…みんな楽しんでるぅ?”と余裕のChara。

蔦谷さんのキーボードが、あの懐かしくも切ないイントロを奏でた瞬間、もう嬉しくて仕方がなかった。こんな風に宮本さんとCharaのセッションでしかも野外で聴けるなんて奇跡で、ステージの色合いも雲間から差す光に照らされちゃったりして世界観そのままで、本当に生きてて良かった。「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」。二人の声はとてもマッチしていた。宮本さんの語りかけるような優く澄んだ歌声と、Charaの魂を絞り出すような歌声、全く想像できなかった心に沁みるハーモニーが現実にあった。
かなり早い段階でコードが分からなくなる宮本さん。練習はあまり出来ていなかったのかもしれない。ちなみに、石君はどんな形相でこの曲を弾くのだろうと思って見てみたら、薄ら笑いを浮かべていた。つられて薄ら笑ってしまった。

こんな形で初めて「それを愛と呼ぶとしよう」が聴けるなんて。Charaの「エレガンス」と1コーラスずつ入れ替わる二人の掛け合いはまさにJAM。甘えたな女の子に、優しく愛を語る男。エレカシファンとしては面白くてレアなものが聴けた。そして宮本さんのコーラスは、奇麗。
“みんな、愛の角持ってる?…ひろじさん?ひろじさんも愛の角をお持ちですか?”
“ハイ、持ってます”(ボソッ)
愛の角ってなんだろう。宮本さんが借りてきた猫みたいだ。
“みんな、愛の角持ってる?…女の子が持ってるって、おかしいよ”
ああそういう…。

Charaは無邪気でフリーダム。Charaの立ち位置がステージに向かってかなり右側だったため、呼びかけを“こっちの方(ステージに向かって左)にもお願いします”と宮本さん。宮本さんは演奏の合間、終始気を使いつつ照れていたが、総合司会のプライドで何とか保っていた。ように見えた。
“Charaはすごいんです。練習のときトミにむかって、ここは雨の音なんだから!って言ってて、カッコ良かったです”

「風に吹かれて」でも美しいハーモニー。セッションとしての選曲がいい。ただただ感動。Chara退場。宮本さんは緩んだ顔で“Chara可愛いよなあ”と若干オヤジっぽい発言。

「俺たちの明日」。急にいつものエレカシのステージに戻る。全然違う。アコギに持ち替えて「今宵の月のように」。今日は序盤で「悲しみの果て」も歌ってくれた。

メンバー紹介の後、“ちょっと男くさい曲なんだけど、お願いして、でもイメージに合わないからやりたくないってことだったけど、無理言ってやってもらいました。無理矢理呼びます。Chara!”と呼んで、Chara再び登場。サンボマスターのように“ゴーダイゴ!ゴーダイゴ!”とアゲアゲでコールするような器用さは持ち合わせていない、そんな宮本さんが大好きだ。“無理矢理じゃないよ、楽しんでるよ。ねえ、総合司会だったんだ”と笑うChara。
「コール アンド レスポンス」。“生命!イヤーー!!!死刑宣告!”二人のシャウトを文字では表現出来ない。リズムに乗ったCharaの動きが、カッコ良くてセクシーで、こんな「コール アンド レスポンス」もあるんだと思った。

富士に太陽ちゃんとある「待つ男」。シャツのボタンを弾き飛ばし、いつの間にか脇腹辺りが思いっきり破れていた。ゴッとマイクを落として退場。

最後の方で“俺が一番面白いかもしれません”と後ろを向いてペットボトルに手を伸ばしながら、誰にともなく語っていた。セッションはアーティストが楽しくなければ観客だって楽しめない。宮本さんが楽しんでて良かったなあなどとしみじみ思ったライブだった。

フェスは全体的にゆったりしてて移動がスムーズだったし、気候的に気持ちが良かった。こんな感じならまた行きたい。

No.曲名回数
1俺の道5回目
2達者であれよ2回目
3悲しみの果て17回目
4幸せよ、この指にとまれ2回目
5リッスントゥザミュージック12回目
6 swallowtail butterfly ~あいのうた~初!!
7 それを愛と呼ぶとしよう初!!
8風に吹かれて8回目
9俺たちの明日20回目
10今宵の月のように17回目
11笑顔の未来へ19回目
12FLYER20回目
13コール アンド レスポンス3回目
14待つ男3回目


持帰り用体験回数(コピーしてご利用下さい)


持帰り用セットリスト(コピーしてご利用下さい)

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