エレファントカシマシDB 2011/01/09(日) 日本武道館 たわらがたさんのライブレポート

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たわらがたさん

オープニングからいつもと違う演出。BGM(とこの時は思っていた)でストリングスのドビュッシー『月の光』が優雅に流れ、ステージ上の蔦谷さんがおもむろにベートーヴェンの『月光』を弾き始める。やさしげな『月の光』と暗鬱な『月光』が織り混ざり、不協和音のようにモワモワした不安な空間をかたちづくる。なるほどこれも宮本先生の陰陽思想的発想だろうか。これがストリングス入りの『奴隷天国』に発展するとは度肝を抜かれた。『EPIC映像作品集』を観てからの参戦だったので、眩しいステージと大歓声の会場がいっそう感慨深く、随所で涙が出た。ついに聴けた『moonlight magic』は素晴らしい美声とキラキラしたサウンド。完成度の高さに驚いた。バンドでの『九月の雨』は渋くてかっこいい!ツアーでも絶対やってほしい。『翳りゆく部屋』は声もよく出て、永久保存版にしたいような名演だった。「今日は楽しみにしてました!みんなもそうだと思うけど。サンキューエブリィバディ」とアコギを抱え男椅子に座ると、スッと冷めた表情に変わり「…なんちゃって」とミヤジ。悪魔モードに突入しての『珍奇男』、最高にかっこよかった。石君の「ライブハウス武道館へようこそ」発言には、会場一様あっけにとられて静まり返り、次の瞬間ドッと爆笑と拍手の渦。石君照れくさそうに後ろを向いており、ミヤジも黙って立っていたが「…おまえ本気で言ってると思われたらどうすんだよ」と。『赤い薔薇』を聴けたのは嬉しかった。懐かしかった。涙ぐんでしまった。宮本さんが金原さんたちを迎え入れる時、石君に「次からおまえが総合司会やれ」と言っていた。ストリングス入りの『彼女は買い物の帰り道』は素敵だった。ストリングス隊をひっさげ、全身全霊で観客と対峙してやさしい歌を歌いあげる宮本さんに、またもEPICの映像が浮かんで泣けた。終わると金原さんと笠原さんは席に戻ったが、ミヤジは沁み入ったように目を閉じて何かしゃべっていて、「素晴らしい!金原さん笠原さんでした!」と紹介しようとして「あれいなくなっちゃった」。笑。『明日への記憶』もストリングス入りバージョンは初めて。終盤の「チクタク…」は壮大で素晴らしかった。『いつか見た夢を』では思う存分トミに見とれた。今のトミの凄さはもはや神懸かっている。唯一無二の音。「盛り上がって生きていこうぜ!舞い上がって!」で『桜の花、舞い上がる道を』。昨年の素晴らしかった新春ライブを思い出した。これぞ華やかなる大団円なり。歓声と拍手、暗転。アンコールかと思いきや、なんかチュンチュンって聞こえる?スズメちゃんの声?まさか『朝』じゃないの!てことは…。スクリーンに突如映し出される日食の映像。ドキャアアァン…と落雷の音、稲光。真っ暗のステージにわずかな光がさし、背中を丸めた宮本さんがケモノのようにゆっくりと立ち上がる。あのヒタヒタと忍び寄るようなギターリフ。ミヤジ爆発。これはもう「声」じゃない!歌い方といい、何かに憑かれたような咆哮だ。サビはミヤジ一人だったと思う。最初のサビでは陰(おれのれきしはー)、次のサビでは陽(ひかるーたいようー)を歌っていた。「めしみずかぜそらきぎまちひとおれ!」の張り裂けんばかりの叫びは形容できない。こちらはただ口をあけているだけ。目の当たりにする卓袱台返しはとにかくとんでもなかった。マイクを捨てて退場。会場総立ちで頭の上で拍手している状態。本当にすごい日だ。こんな歴史的な場に居合わせているんだ私は。再登場はメンバーたちで、またミヤジがいない。座るなりいきなりドラムを叩くトミ、チューニングのようにギターを弾く石君。まさかあの曲?石君のギター!『平成理想主義』が聴ける日が来るとは。黒シャツでミヤジが走って登場。「ヘイヘイーそこなるヒトよ」足をからめたポーズ。ストリングスも入って豪勢。いい風吹いて…行け!!2011年行け!!凄い。最後に金原千恵子ストリングスを紹介しようとすると、途中で幕が閉じちゃった。宮本さん「もう一回開けてください。もう帰っちゃった?」再び幕が開くとストリングスのみなさんまだいらっしゃった。会場あたたかい拍手。バイバイと手をふる金原さん。素敵な雰囲気だった。バンドに戻って「じゃあもうちょっとやります」みんな拍手。「ふるい曲で…古いっつっても40になったくらいに作った曲で。やっぱりね、大人になっちゃう部分ってあるんです、どうしてもどうしても、どうしてもどうしてもね」と言って始まった『シグナル』。以前野音で聴いたシグナルよりも、グッと強く声を張ってサビを歌い上げるミヤジ。「どの道俺は道半ばに命燃やし尽くす」さすがに泣きそうになった。続いて、何やる?と相談している。「四月の風?」と聞こえた。「so many peopleはツアーでたくさんやったからなぁ」と。ここでだったか「あの、新しいシステムで…こういう、コンサート会場っぽい感じでやってます。すぐ慣れてくれてありがとうエブリィバディ!」と。「契約が切れちゃったとき…いやでもまた切れるかもしれないけどね。わかりませんけど。切れたときに一生懸命曲作って…。うえぇん…うぇっ(←泣きマネ)こんな曲作っちゃって俺はもうおしまいだーみたいな。でも、大事な曲です。『四月の風』」会場大喜び。みんな笑顔で拳を振った。「お正月っぽい、おめでたい感じの曲を歌わせてくれ」で『俺たちの明日』。サビで客電がつき、『桜の花舞い上がる武道館』の時みたいだった。かつての3000人武道館もこうして客電をつけてやっていたのだろうか?明るく終わると、宮本さん「とはいえ!」出た!ガストだ!今日のガストはめちゃくちゃ早口で、でも歌詞全部つめこんでいて、スピーディーで力強くてかっこよかった。みんなを祝福する『ガストロンジャー』だった。さらに『ファイティングマン』!こうなるともう大盛り上がりで拳も手拍子も凄かった。最後、会場をぐるり指さして「全員、ファイティングマン!」と叫んでくれた。大歓声と拍手のなか、宮本さん、フラフラながらも投げキッスで退場。暗転、二度目のアンコール。『待つ男』をやってくれるはず…と祈りながら拍手を続ける。白シャツの前をとめながらご登場。宮本先生、静かに「ありがとう」とか言ってせいちゃんに合図。イントロで会場は悲鳴のような大歓声!「ちょっっとぉーみてみろ…」ん?出だしの声が…と思わずスクリーンを見ると、宮本先生、泣いている。エピックDVDの『待つ男』が脳裏をよぎり、こちらも泣いてしまった。先生は腕や手で顔をぬぐいつつ復活。キメキメの見得もすごい迫力。今日の「富士に太陽ちゃんとある」は忘れない。満場の拍手のなか、宮本さんが泣きながら『待つ男』を歌う日が来て、本当によかったと思った。歌い終わり退場するまでに3回マイクを拾って言葉をくれた。正真正銘の、最高のコンサートだった。華やかなだけでなく凄まじいセットリスト。30曲もやってくれた。『悪魔のささやき』は全曲やった。ユニバの曲が多かったのも新鮮。『悲しみの果て』も『今宵の月のように』も両方なかった。今日の武道館、正直こんなにここまで凄いとは、想像できなかった。2011年もエレカシは、とんでもない境地に連れて行ってくれそうだ。こちらとしてはもう全力でついていくしかない。一生。

No.曲名回数
1奴隷天国2回目
2今はここが真ん中さ!11回目
3脱コミュニケーション8回目
4 moonlight magic初!!
58回目
6 九月の雨初!!
7翳りゆく部屋3回目
8歩く男8回目
9珍奇男11回目
10赤き空よ!5回目
11夜の道4回目
12 赤い薔薇初!!
13幸せよ、この指にとまれ16回目
14ハナウタ~遠い昔からの物語~22回目
15彼女は買い物の帰り道6回目
16ネヴァーエンディングストーリー9回目
17シャララ4回目
18明日への記憶8回目
19笑顔の未来へ21回目
20いつか見た夢を11回目
21桜の花、舞い上がる道を12回目
22初!!
23 悪魔メフィスト初!!
24 平成理想主義初!!
25シグナル4回目
26四月の風2回目
27俺たちの明日24回目
28ガストロンジャー28回目
29ファイティングマン23回目
30待つ男8回目


持帰り用体験回数(コピーしてご利用下さい)


持帰り用セットリスト(コピーしてご利用下さい)

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