エレファントカシマシDB 2011/06/19(日) TOKYO DOME CITY HALL ラスさんのライブレポート

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ラスさん

4月2日新潟から始まったツアーも本日が最終日。長かったようであっという間だった。昨日は雨模様だった天気も今日は曇り空で、雨は降らなかった。
今回ツアー最終日、自分の思いも込めて書き綴りますので長くクドイです。(自分の記録用として書きます)すみません、読み飛ばしてください。
17:05開演。ヒラマさんくらいの位置で8列目辺りにいたけれどメンバーが登場してどああああっと押されて石君前4列目辺りに。ぎゅうぎゅうだけどとても良く見えた。
【moonlight magic】全公演1曲目はこの曲で始まった。軽やかでわくわくさせる歌いだし。「魂よ旅へ行こう!机の上に地図を広げて 北の方かそれとも東へ?」と全国を旅したエレカシとアルバムの曲達。演奏を聴き、思いをめぐらせながら最終日に望むメンバーを順番に見ていった。
【脱コミュニケーション】宮本さんが最初のギターソロを弾き、トミが頭を振りつつスティックを空中に振ってカウントをとりズダダダダダダダと入っていくのは全公演で同じだったと思う。1曲目のmoonlight magicでフワフワした気分をガッチリ押さえ込まれたようで、一気にエレカシコンサートに覚醒させる曲だった。ライブハウスではアルバム順と同じで、ホールになってから2曲目は日替わり曲の位置になり3曲目になったが、昨日今日と東京公演は2曲目に。とても好きな流れでこの曲のカッコよさが引き立つと思った。
【悲しみの果て】アルバム曲以外で全公演演奏されたこの曲。エレカシの定番の曲だけれど、どれだけの人がこの曲に励まされたのだろう。FNSのテレビ番組でも演奏されたこの曲。ツアーでライブ中、泣いている人を沢山見た。とてもとても丁寧に沢山の人に届くように歌い続けた宮本さん。今日も言葉をひとつひとつ噛み締めながら歌う。石君のソロはスポットライトで照らされた。
【彼女は買い物の帰り道】「明日を誰かのために生きられるように」正直自分が誰かのために生きられるようになれるのか分からない。分からないけど、目の前で歌う宮本さんは誰かの為に歌っていてそれはとても誠実だった。この曲はライブハウスでは演奏されずホールの定番曲だったが、時に切なく、時に温かく、日常を切り取って高音ぎりぎりで歌い上げた様が見事だった。
【歩く男】「毎日毎日毎日毎日歩こうぜー!」「雨の日も!風の日も!雪の日も!」最初に石君と宮本さん向かい合ってギター対決。今日も足踏みしながらギター弾いていた。蔦谷さんのコーラス随分控えめに?「犬の散歩する人、新聞を読む人・・・」手に負えないとか言っていたような・・・。いったん終わったように止めて、(観客から拍手)最後もう一度「俺は何かを目指して歩いてゆくぜー!」でビシッと終わった!
【定め】「昔の曲を、昔って言っても10年20年30年前とかあるんですが」「本屋通いを止めたって歌です」まさかの定め!この曲は開演前に友人と歌詞について話していたので心底ビックリした!「あれほど好きだった~」の台詞部分で宮本さんにスポットライト。周りは赤。これが強烈にカッコよくて印象的だった。蔦谷さんのキーボードが響き渡って演奏を引き締めていた。やっぱりいい仕事しています!
【九月の雨】顔を拭いたグッズタオル(黒)を左手に持ったまま、マイク握り締めて歌いだす。「春が過ぎて~」でくるっと一回転。これもホールのみで演奏された曲。声が表現豊かで素晴らしかった。かすれて色っぽく、哀愁漂い、囁くように、こみ上げる感情のまま、真っ直ぐに伸びていく声。急に上げる叫び声も、言葉にならないうなり声も、宮本浩次という人にしか歌えない曲だと再認識させられた。
【旅】「毎日は旅だ」毎回のように言っていたこのMC(どこかで人生は旅とも言ってた)。今回のツアーで観客全員に火を灯していったエレカシ。奮い立つような熱い演奏だった。「ギターーーー!俺ッ!」出ました!宮本さんソロでステージ一番前まで出てきてギターかき鳴らす。ツアー中盤は歌詞がやたら飛んだりしたけれど、今日はそういう事も無くきっちり決まった。腕が次々と上がり、フロアの熱気がどんどん高まる。
【いつか見た夢を】ここで一気にグワッと盛り上がり前方フロアは激流に!腕を上げようにも上げる場所がない!ライブで聴いているとCD音源がとても遅く感じるようになってしまった。頭真っ白、盛り上がって汗だく!終了後に「ドーーーーン!!」(笑)
【ハロー人生!!】その後、畳み掛けるようにハロー人生!ライブハウスで定番曲だったこの曲。勿論引き続き熱狂!もうね、川を上る鮭の気持ちが分かったというか。渦巻く激流の中で戦い、拳を上げた。ツアーで回ったご当地名に変わっていた「21世紀今日現在この東京じゃあ」はしっかり東京のまま!周りの皆「ハロー!人生!」の大合唱!宮本さんは1本足でギター弾いて熱唱。1/3は片足だったんじゃないかな。「石森!」で石君が目の前に出てきてギターソロ!「石森―!」「石君―!」と周囲で声援が飛ぶ!成ちゃんの貴重なコーラスもしっかり見た!
【珍奇男】アルバム曲以外で全公演演奏された曲は悲しみの果てと珍奇男。サービス精神かその日の気分か分からないけれどツアー中どんどん変化して「お金を!」の数が増えたり、「おっとっと!」まさかの「すっとこどっこい!」(笑)と、その日その日で違う珍奇男になっていて驚き新鮮だった。最終日のこの日はノーマルな演奏。「あなた〜より〜偉いんだヨッ!!」←すんごい顔して言っていた。ギターチェンジの時、椅子の後ろに手を回して丹下さんにギター渡す。エレキは膝に置いて両手上げたポーズ。ラストに向けてメンバーとの一体感はバッチリだった。
【ジョニーの彷徨】石君が操作して打ち込み音が響く。(おおっ久し振りだ!)・・・が、宮本さんが何か言いたげな雰囲気を感じて石君止める。それに宮本さん口を尖らせて「止めない方がいいよね?」「意味わかんない」と。(マイク通さないで言っていたから前方の人しか聞こえなかったかも)言われて石君慌てて打ち込み音再開。この曲は成ちゃんのベースがカッコイイので身体を揺らしてベースを鳴らす成ちゃん凝視。ううむ渋い!
【明日への記憶】ホールではライティングが素晴らしく、バックの黄色というかオレンジ色のような、夕日っぽい色のスクリーンにメンバーのシルエットが浮かび上がる演出。毎回見とれてしまい、とても良かった。今日は宮本さん石君と向かい合ってギターを弾く。
【普通の日々】昨日と同じく今日も宮本さん最初カウントとっていたのに止めてトミのカウントで始まる。手を腰に当ててゆっくり歩いてステージ端っこまで来て語りかけるように歌う。目の前に来て真っ直ぐな眼差しで観客に向かって歌う様子に胸が熱くなった。左の方に歩いて行く時、右側前方私の位置からはスモークで回りが見えなくなり横からのライトによる光のなかで歌う宮本さんの姿が目に焼きつく。幻想的で美しかった。「ベイビー」と歌っていてどうやって使い分けているのか気になる。
【赤き空よ!】「この空の下、生きて来た、生きて行く!という歌です」これからも、この先もずっと。力強い言葉に奮立つ。何度も背中を押された曲。ステージぎりぎりまで来て、髪をかき上げおでこ全開で歌う。「空の下」で腕をめいっぱいぐるんと回して観客に向かって指差す!毎回この曲の時は手を上に、空に向けて何度も伸ばし、沢山届ける為に全身で歌っていた。胸を何度もバンバン叩いていた。途中「さあさあさあさあ!」と鼓舞するように言っていた所が。
【夜の道】「唯一の弾き語りの曲、散歩の歌で、水道橋とか散歩いいですよ。まあいいや。」といったようなMC。歌詞、あれ?こんなんだっけ?って所が。歌詞カードを確認したら「風が吹いて秋のにおい運ぶ夜の道」の部分確かごちゃ混ぜになってた。(他の曲はあんまり気付かないんだけど弾き語りだから?珍しく気付いた)そんなことよりも、今日も口笛は美しく響き、優しい歌声は夜道を歩く足音を感じさせた。広い会場も狭い会場も、どこでも隅々まで行き渡る歌声だった。
【幸せよ、この指にとまれ】毎回この曲で本編終了を感じる。ギター弾きつつ、胸に手を当てて歌ったりしていた。終了後宮本さん両手を万歳に挙げて「まーーーーーっ!!」つられて「まーーーーっ!!」って言っちゃったけど、一体何だったんだろうアレ(笑)ライブ後会う人会う人全員口々「まーーーーっ!」って言っていたよ。謎を残して暗転し本編いよいよクライマックス。
【悪魔メフィスト】宮本さんがギターのネック部分を下から何度かバシッと叩いているのに気付いた。今まで暗いから良く見えてなかったけど今日ハッキリ見えた。暗闇から中腰で身構えるメンバー全員悪魔のように見える。【朝】からこの演出はホールのみで、最後ズドーーンとブッ放して本編を締めくくるのにはピッタリだったと思う。宮本さんギターの音を出しっぱなしにして床に置いてチラリとも観客を見ずさっさとステージを去るのも毎回だった。最終日の今日も。
*アンコール待ちの時、丹下さん宮本さんの脱ぎ捨てたジャケットを拾って脱いだままになっている袖をちゃんと表側に戻し、軽く畳んで床に置いていた。
【極楽大将生活賛歌】わくわくしながら待っていたらこれ!!どわあああって盛り上がった!飛んで跳ねて!ぐしゃぐしゃになった!これも前方歌う人多数。「どこへ行く!どこへ行く!」凄まじい盛り上がりに、あの世の極楽浄土がちょびっと見えるくらい(笑)「ワンツーさんっはいっ!!」楽しすぎてなんだかいつの間にか終わっていた。
【習わぬ経を読む男】続いて「むっかっしのっとっもっに言わせるとっ!」ギター無しで大暴れ。巻き舌炸裂でしかも憎たらしい歌い方(笑)ギリギリまで身を乗り出してくるから前方更に熱狂!最後自分の頭にマイクゴツンとして終了。アンコールは中央に突進してくる人が多くて流石に避けつつ逃げていた。
【DJ in my life】「渋い曲を聴いてください」ホントに渋い!!この曲もギター持たないから腕組んだり、色々言葉にするのが難しいようなアクション盛り沢山だった。石君ばりのがに股で両手人差し指を顔の両脇でクイッと前を指したり(笑)宮本さんの動きに釘付けになった。
【俺の道】ああ、やっぱりこの曲は気合が入るな!しかしコレ本当にアンコールなんだろうかというくらい歌いっぷり。「ドゥドゥドゥドゥッドゥドゥー!」でアンプに足かけて左手でシャツの裾をぎゅーーっと引っ張ってビリッと破き、その拍子に下のボタンもブチッと観客の方へ弾け飛んだ。それからずーっと宮本さんの左脇がチラチラ。
【ファイティングマン】ステージを右に左に全力疾走して目の前をシュタタタタと駆け抜けていった。いつもはトミや石君に突進して行くけど今日はメンバーに絡みは無し。今日は観客に絡んでた!!目ん玉ひんむいて力強く「誰かがお前を待ってる!!」何度も何度も指差して、端から端まで上から下までまんべんなく絡んでた!最後ビシッと両手を上げるポーズが決まった!!
Wアンコール 宮本さん黒シャツで登場。
【東京ジェラシィ】「珍しい曲」と言ってまさかの!悲鳴に近い声があちこちから上がった。これも開演前に東京だからやって欲しいねって言っていたのでビックリした!「古い古い~お城いっぱいニッポン暮らし~」今回のツアーで遠征した先で見たお城の数々を思い出す。城跡、石垣、沢山見たなあ。日本はやっぱり美しい。歌い方がまた楽しそう。もちろんこっちも楽しい!嬉しい東京ご当地ソングだった。
【俺たちの明日】東京ジェラシィの衝撃がまだ残っていて、ぼーっとしてしまった。気付いたら、ギター弾かずに身振り手振りしている宮本さん。一気に明るくなって「さあ頑張ろうぜ!」恒例の拳を振り上げる。「いつか2人で(←たしか2人だった)どでかいどでかい虹をかけようぜー!」で相当でかい虹をかけようとしていたらしく手が上がる目一杯まで上げていたからなんか手首が直角になっていた。
【ガストロンジャー】「繁栄という名のテーマだったんだヨッ!!」目から零れ落ちるんじゃないかと思うほどの目ん玉でありました。一瞬言葉が詰まる所がありましたが。蔦谷さんに向かっていく宮本さん、本日も滅茶苦茶痙攣した動きで蔦谷さんの方へ!蔦谷さんはそんな宮本さんを正面から見据え真剣な表情でキーボード叩いていて本気で尊敬しました。私には無理。顔がまた凄くて浮世絵の歌舞伎役者みたいだった。
【待つ男】黒シャツのボタンブチブチ飛ばし頭が床につくくらい身体を真っ二つに折って、しまいには手をついて全身全霊で吠える!ほんの目の前ですげーもん見てしまった!!ド迫力!!人間の声って何処まで出るんだろうか。雷鳴みたいな声。アンプに両足を乗せてしゃがもうとしたけどヨロヨロだったから上手くバランスとれなくてよろけてヒヤリ。がに股でノシノシ歩き、全部使い果たして空になるまで最後の一滴まで出し尽くす。その姿に心底感動。問答無用の最強なラスト。
19:25終了。ツアーファイナル!最後まで全力で駆け抜けた!!最後の待つ男、宮本さんの全身から凄まじい炎が見えた!!火柱が上がって心に火を灯す旅が終了。終了後しばらく鳥肌が・・・。素晴らしいツアーだった。
<どこかで言ってたMC>
「4月からツアー始まって、間に凄いイベントがあったり、30本くらいやったんだけど、今回皆と色んな所行って、音楽って素晴らしいと思いました」(皆とっていうのはバンドのメンバーやスタッフだと思うけど、何だかファンの事も含まれる気がして勝手に喜んでいました。)
「もっと感動的な事言おうとしたんだけど」「(何か言っていた続きで)・・・いいもんですね長くやると」←ここで宮本さんのニコッとした笑顔!この台詞で!嬉しかった。

No.曲名回数
1moonlight magic15回目
2脱コミュニケーション23回目
3悲しみの果て45回目
4彼女は買い物の帰り道14回目
5歩く男15回目
6 定め初!!
7九月の雨8回目
823回目
9いつか見た夢を24回目
10ハロー人生!!11回目
11珍奇男26回目
12ジョニーの彷徨16回目
13明日への記憶22回目
14普通の日々3回目
15赤き空よ!19回目
16夜の道16回目
17幸せよ、この指にとまれ30回目
188回目
19悪魔メフィスト15回目
20極楽大将生活賛歌2回目
21習わぬ経を読む男6回目
22 DJ in my life初!!
23俺の道13回目
24ファイティングマン38回目
25 東京ジェラシィ初!!
26俺たちの明日31回目
27ガストロンジャー33回目
28待つ男13回目


持帰り用体験回数(コピーしてご利用下さい)


持帰り用セットリスト(コピーしてご利用下さい)

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