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野音の日から約一週間は、放心状態になってしまったと思う。 「やっぱりすごいな、こんなに続けてきた彼らって」と歴史の重みを思う。(初来日した時のSTONESを見た時のような感じ、と言ったら大袈裟か?) 斜め前に見えた宮本さんの親父さん(顔がそっくりだったし、歌の合間に宮本さんが「親父!」と言っていたので)が座って聴いている姿を見ても、なんとも言えない感慨にふけってしまった。きっと、浮いたり沈んだりして続けている姿を、親としてずっとずっと見続けていたんだろうな、とか。(大きなお世話か?) 前回行ったC.C.Lemonとは異なり、古い曲やら最近の曲、新曲を聴くと、やっぱり昔から現在に至るまで、脈々と流れている、そして進化し続けている彼らを思った。 そして、武蔵野で涙している姿を見ていると、昔涙しながら歌っていた宮本さんではなく、今の彼もやっぱり涙してしまう、なんて思わずこちらも、もらい泣きしてしまう。
ワンマンライブじゃないからと迷いながらも、やっぱり行って良かった。 JCBホールなんていつの間に出来たんだろ?なにせ要領がつかめません。 アリーナスタンデイングなんて、めちゃくちゃ久しぶりの体験だったので、体力的に不安だったのですが、よせばいいのに前の方へ行ってしまいました。 今まで見た中で、最も近い距離で宮本さんを見れたので、思わず「近い、近い」と言ってしまった。 『風に吹かれて~ピアノバージョン』を動画サイトで見た時は、元のギターサウンドの方が良い気がしたけど、ピアノバージョンの方が『宮本さんの歌』が引き立つんですね。 ホールだったからか、ものすごく声の伸びが良く響いて、ココロに響きました。 『珍奇男』の中でも合間に「42歳」とか、MCでも「毎日(年齢的な面で?)挫折の連続だけど…」みたいなことを言ってました。ホントにずっとトシを気にし続ける人ですね。 前向きな新曲バージョンが続く中で、私も毒がなくなった感を感じてましたが、この珍奇男を目を剥いて歌っている姿を見てたら、「まだまだ大丈夫だ」と思ってしまいました。(何がだ?) 東京事変の椎名林檎さんの声も天性のもので、すごいですね。生で聴くと圧倒されます。あの方も、東京を良く歌っていて、文学的なところもあり(ちょっと種類が違うけど)、亀田誠治さんがメンバーだったりして、翳りゆく部屋もそうだし、共通点多いですね。大物感を目の当たりにしました。 だけど途中で疲れてロビーで休んでたら、聴きたかった閃光少女(じゃなかった、丸の内サイケデリックでした。余計に観たかった!)が終わっちゃった。 今度の10月は無理せずペース配分考えよう。
(ちょっとマニアックなレポかもしれません。お許しを) いやぁ、良い夜でした。あんな素敵なLiveって何年ぶりなんだろう? 帰り道、ココロの中が暖かくなって、歩きながらいつのまにか「良かったなぁ」と一人つぶやいている。数日経った今でも余韻が残っていて心地良い。 元来私は、RC育ちで、最近になってエレカシにはまるという状態なので、この競演は見逃せませんでした。思い起こせば20年前の汐留PITで、エレカシ、スライダーズ、RCという競演を観ている私にとっても…(この話しつこいかも。どこかで読んだことのある人ごめんなさい)。 前座のように出てきたエレカシ。 当時の物凄くトンがっていた宮本さんは、MCでRCファンに向かって「RCで踊っていろ!」と、のたまったのです。ファンだけでなくRCのこともけなされた気がして、めちゃくちゃショックだったのを覚えています。まだ10代だった私はすごく衝撃的だったので、記憶に残っています。 (その後に彼らがRCファンだと知って謎になった。まぁ、あの頃の宮本さんなので仕方ないっすね。わかってますって。) そんな宮本さんが、あの日はあれ程までに緊張しているなんて…。驚きと同時に、何となく身近に感じてしまったのです。(彼はChaboに初めて会うのかなあ?) ほとんどの曲は、最初に宮本さんだけの弾き語りで、あとからメンバーが合図で入ってくるというスタイルでした。途中コードが違ったりして、「ちっくしょう」と言ったり、「緊張しすぎて喉が渇く」と言って水を飲んだりしていた。あの髭は緊張しすぎて剃れなかったのかもしれないなと思ってしまいました。合間にもなんか意味不明なMCありました。 『よそ者』は大好きな曲のひとつ。BLUEの中で宮本さんが歌って不自然じゃないのってこれがbestかなあ、って帰りの電車で、本物のRCのBLUEを聴きながら思いました。 「最後のバラードまでそばにいてくれる。ホントさ、それだけで感謝してる。Oh,baby.ココロから」良かったです。石君のギターもChaboのリフを完璧にコピーできてましたよ。 『チャンスは今夜』は予想以上に客が盛り上がったので「こんなに盛り上がるんだったらもっと(長く)やればよかったかな」と言っていました。 自ら「アンコール」と言ってガストを演るとなると、途端にモードと目つきが変わる。 「おめえだよ。」とギロっと後部座席にいた私にも睨まれたような気がしました。 本編の最後で再びChaboが出てきた時、Chaboの隣にマイクがもう一本立って、もしかして宮本さん?と思ったら、一気に寒気がしました。どれだけ彼は緊張するんだろうと思ってしまったので…。泉谷さんだったので、ほっとしました。(ホントは宮本さんに出て欲しかったろう) 大好きなRCのChaboと宮本さんが時空をとおって今現在、繋がった気がして感慨深いのです。まさに、Time is on my sideですね。行けてよかった。観れてよかった。 他のお客さんも頼もしかった。皆、暖かかった。 感謝してます、ココロから。
「シャララ」が印象に残った。超ド迫力でした。ハードなギターフレーズにハードな歌声。 CDで聴くよりずっとずっとハードでした。特に歌声はすさまじいものがあった。 あとは「甘き絶望」“闇の彼方に初めて見えるおぼろな光 希望”。 良い悪いは別として、現在のエレカシは光の歌が多く、実際にも光の中にいるかのように思う。 だからこそ逆に、闇の中の歌「シャララ」が印象に残った。 宮本さん(エレカシ)が作り出す曲やライブは、一人の青年の軌跡を追うかのよう。 “上り下りの道”“いい気になったり 落ち込んだりして 陽がしづみまた陽が昇る” その軌跡を己と照らし合わせて生活することが、今の私に励みになっていると感じた。 (今は光がまぶしすぎて、若干、目を細めてしまいますが…) 武道館から九段下駅へ向かう道すがら、青年二人のうちの一人が「僕も頑張ろうって気になれたよ」 と語ってたのも、印象に残った。
二階席は音楽に集中できるし、楽で良い。俯瞰で観ている感じもする。しかし、盛り上がりの時はちょっと物足りないですね、取り残されたみたいで。 前出のバンドは皆何を歌ってるんだか聞き取れない=何が言いたいんだかわからない、と思っていた。きっとこのホールの二階席はそうなのかと思ったら、やっぱりエレカシははっきり聴こえるんだな。そうか、それで若者は同世代では物足りない人がファンになっているってこともあるのかもしれない。 やっぱりギターバージョンの『風に吹かれて』は何度聴いても良い。 『Blue days』で石君に「ギター弾けよ」と迫るけど、“あの曲は宮本さんはハンドマイクの方が良いだろう、ギター係に任せておけば良いのに”と思っていたら、途中からギターを置いていた。 ということで、無理くりここに来て良かった。天気と同じで湿ってた私が元気をもらいました。
最近疲労気味なので行くはずだった大阪行きをやめ、あとで『俺の道』を演ったことを知り、大変悔やんでいた矢先の本日の『俺の道』。やっぱり生で聴くと断然違う。カッコ良過ぎる。 出だしのベースとドラムのあの感じも、ギター、そしてあの歌声。 何より一曲目っていうところがとてつもなく良い。歌詞になっていない、あの「デュデュデュデュッデュデューン」、客席がそれに合わせてうねる。宮本さんの口ドラムもたまらなく良い。唯一無二ですな、こんな芸術品。 ずっと聴きたかったんだ、ありがとう。やっぱり一期一会です。行けるうちは(生きているうちは)頑張ってLIVEは行くもんだと心底思った。人生何があるかわからないですから。 この時代の歌の中のshoutって初期の頃のそれとは全く違うんですよね。初期は悲しみのshoutで、この時代は気迫のshoutと受け取ります。 「何度でも立ち上がれ」「風に吹かれて」も大変良かった。野音を楽しみにしています。
野音はやっぱり長年ファンが来るのでしょうか? そんな風に思えてくる落ち着いた雰囲気がとても馴染みました。雨なんてなんのその!です。 大好きな「季節はずれの男」が聴けて嬉しかった。 個人的には「やさしさ」は感情が強く出ていて、ビシビシ伝わってきました。 「シグナル」は今回、キーを一定して歌ってくれたので、とても良かった。好きな曲です。 今日は一貫して喉の調子が良かったですね。頼もしいです。
今日の選曲は最近の曲が中心で、若干大人しめな印象を受けた。 アンコールの『桜の花…』には感動したが、最後の『待つ男』の凄まじさは圧巻だった。 今日のliveで一番の輝きを放っていた。こんな曲と歌唱方法は、日本の古典的な部分も併せ持っていて、宮本さんにしかできない事だと思う。唯一無二そのもの。
東京から電車を乗り継いで行った甲斐がありました。 素晴らしく楽しいLiveでした。 私の知る限りの宮本さんの緊張度は、『野郎共の競演』にも匹敵するのではないでしょうか? ここのところ『俺の道』に始まり、『待つ男』で終わるパターンをよく観る。どちらも好きだし、男らしい曲なので私は大変盛り上がった。『達者であれよ』も大変好きだ。 CHARAとの共演の『swallowtail butterfly~あいのうた~』は元々好きな曲だったので、やはり演ってくれた、よくぞ演ってくれた、と思った。独特な曲の世界。 イントロの金原さんのバイオリンがとても映えていた。 久々のCHARAのその歌声は、以前よりハスキーになっていてまた違った素敵さだった。 あの一番高い♪ママの靴で早く走れなかった…の部分を宮本さんが歌うとは思わなかった。違った一面を見た気がした。 最後の『待つ男』を富士山の近くで観れるとはなんて幸せなのでしょう?富士山が雲に隠れていたのが残念無念。 最初から最後まで緊張度が高い分、こちらも真剣だった。 エレカシの歴史に残ると言ったら、ちょっと大袈裟でしょうか?
やっぱり、野音は夏のほうが良い! 暑い中、時々フワーッとした風を感じる時、とても気持ちよくて「野音に来たな~」と思う。 歌っている宮本さんは暑いせいか、中盤から息切れが目立っていた。やっぱり暑さのせいなのか?野音に向けての練習の為、根を詰め過ぎて体調が悪いのか?若干心配だった。 とはいえ、中身は御本人が言っていた通り、最初から中盤あたりまでド渋な楽曲達で、私は相当盛り上がったし、集中して聴けた。(これは私自身の精神状態も影響しているようだが) 好きだった『道』が聴けたのは嬉しい。『奴隷天国』って良いアルバムだと私は思う。良い楽曲達が揃っていると思う。芸術性があるし、サウンドも良い。まだ生で聴きたい曲がある。何故、廃盤になったか不思議なくらいだ。 新曲の『歩く男』はここ最近の新曲の中で、初聞きの時点で久々に「良い」と思えた。 宮本さんの、自分自身と向かい合う曲というのは、共感すると同時に味わい深い。 曲調もすごくバンドサウンドで気に入った。 「輝きを求めて歩くこと」ってずっと続いている「言いたいこと」なんだろうな。 ホントにそうなんだろうと思います。 余談ですが、野音からの帰り道に宮本さんのお父上であろう人を見かけた。またしても野音で発見。本当にソックリでした。
夏のLIVE以来でとても久しぶりな気がして非常に楽しみにしていた。宮本さんからも嬉しくて仕方ない感じが伝わってきた。 今回は特に選曲が良かった。『何度でも立ち上がれ』は今の私に響いたし、本当に良かった。曲も歌詞も好きだがドラミングも大好きだ。 今日の『悲しみの果て』は声がとても綺麗でジーンときた。繰り返し歌っている歌も毎回少しだけ違って聞こえる。同じものはない。 『今宵の月のように』での涙は、以前の野音のときの涙を思い出してしまった。 全てにおいて渋さが際立つLIVEだった。
久々の遠征。二列目バー前にいた私は、始まった途端の後ろからの押され様で遠征を後悔したが、『漂う人の性』が聴けてその気持ちが一気に吹き飛んだ。 嗚呼、この歌が聴けるなんて!! 思い返せば、新宿駅構内を歩いていた時、ウォークマンからこの曲の最後の方のセリフが流れた瞬間、ぶったまげました。 ありがとう、この曲を演ってくれて。夢だったのです、LIVEで聴けるのが。 同じく大好きな曲、『何度でも立ち上がれ』は、宮本氏「はりきっていこう!」とメンバー達に呼びかけて始まった。何度聴いても痺れる。 『夜の道』の弾き語りも良かったですね。「散歩している気持ちで聴いて下さい」と言っていた。しみじみ良い声だなと思いました。 東京から遠征して良かった。翌日が休みなら福岡も行きたかったな。
2009年の春の武道館に引き続き、今回は新春武道館! 前回の武道館で、明るい光の曲達の中で闇の曲『シャララ』が圧巻だっただけに、今回も更にストリングスをバージョンアップさせて、光と影を生み出そうとしている感じだった。 そうか、オープニングに選んだ『奴隷天国』って究極の“悪魔系”です。そういえば、『珍奇男』も『ファイティングマン』も。 アンコール最初の曲『平成理想主義』の歌詞、「まあ長く生きてきたなぁ おかげで闇を知った さらぬだに 風を感じ 愛さえわかりはじめた」という、まさに上り下りなのだった。 この曲の選択も演奏も素晴らしかった。 『シグナル』のMCは印象的。「どうしても大人になってしまうんです。どうしてもどうしてもどうしても」。だけど、『シグナル』は良い歌だなあ。 わかるよう、その気持ち。 残念なことに、またしても練習に根を詰めすぎたのか、宮本さんの声が『歩く男』辺りで息切れが見えた。 最後は破壊力の『待つ男』のはずなのに!と思っていたら、やっぱり演ってくれました。 今回は残りの力を振り絞っての『待つ男』、圧巻でした。 今年は良い年になりますように。
行ける時に行っておこうと、東京から長野遠征。 長野CLUB JUNKBOXってファッションビルの7階だし、ステージが想像以上に狭くてびっくり。こんな狭い場所でエレカシを観るのは初めてで、来て良かったと思った。スタートするのを待っている間、異様に暑いので酸欠になったらどうしようかと思ったが、定期的に空調してくれていてホッとした。 私は真ん中よりチョイ後ろだったが、後ろから押されることもなく礼儀正しい人たちで良かった。 私からでも近いと感じる宮本氏の位置。嬉しい限りでした。『土手』の絶叫は素晴らしかった。 今回の地震についてのコメントがあるかしら?と思っていたが、一切なかった。逆にそれが良かった。 代わりに「歌」で伝えているのがよくわかった。『悲しみの果て』も然り、『普通の日々』も『四月の風』も、 そしてそして大好きな『何度でも立ち上がれ』も…。 そういえば、かつて私は人に「頑張れ」と言われるのが大嫌いだった。なんというか一段上から突き放されているというか、人ごと的に言われてしまう気がしまったのだ。「あなたに何がわかるの?」と思えてしまうのだった。宮本氏も昔、客席から言われるのを拒んでいたというのを耳にして、だからこの人達が好きなのか、と妙に納得した。 「たぶんこの人はそんな上っ面な励ましの言葉は言いたくないんだろうな~」とこの間のFNS歌番組の歌の冒頭の言葉を聞いても思った。そしてこの長野に来ても再び思った。帰りの新幹線で余韻に浸ってしまった。
二年半程前にあった『野郎共の競演』の興奮よ、再び!!とばかりに、非常に楽しみにしていた。 CHABOの還暦祝いのLive、清志郎のLOVE&PEACEロックンロールショーと、ここのところそういう催しが続き、RC育ちの私としては事あるごとに行っていたが、その度に「エレカシも彼等をリスペクトしているのに…、でもこういう群衆場向きではないか」と思っていた(そうよね、宮本さん、この間の「上を向いて歩こう」のようになってしまうもの…)。反対にあの群衆の中ではなくて、満を持してこの場で演ってくれたことがとてもカッコ良く思えてくる位だ。 今回は前回のそれとは異なり、一緒のステージに立つ!! もうそのエヅラを思い浮かべただけで興奮してしまいそう。 やはり、前半エレカシだけで演ってる時から緊張しているのか、水を良く飲んでいた。緊張がひしひしと伝わってくる。 今まで見てきた宮本さんのインタビュー記事に、彼等(とりわけ80年初期のRC)への憧れ的なものが載っていて、嬉しかったのを覚えている。いつか宮本さんと清志郎の絡み(対談など)も見てみたいと思っていたが、残念ながら実現しなかった。(絡みはCHABOだけでしたね) その記事の中で、『君が僕を知っている』、や『スローバラード』、アルバム『BLUE』を褒めていたので、JAPAN JAMではその中からだろうと思っていたら、一発目『ブン・ブン・ブン』なので一気に昇天してしまった!! 思わず、「ベイベー!ベイベー!」と叫んでしまう。 清志郎が旅立って以来、さんざん他の歌手が歌う清志郎の曲を聴いてきたけど、どれも清志郎の不在を感じてしまう不消化なものが多かった。 しかし宮本さんは期待を裏切らない。声量だけでもない、技量やリズムだけじゃない、何より彼等と共通する何かがあるのだ。だから好きなのだ。初期の頃に共通する孤独感みたいなものだろうか? 宮本さん「野音に立ち見でRCを観に行った」と過去のインタビューで言っていた。野音でRCを見届けていた気持を共有できていた気になって嬉しかった。 清志郎の歌のキーは高い。とりわけ『君が僕を知っている』のキーは高いのでなかなか歌えないとCHABOはキーを下げて歌っていたことがあったが、宮本さんならオリジナルキーで大丈夫!「上から下まで…」のポーズは清志郎と同じポーズ!!CHABOしか出来ないあのギターフレーズも聴こえてきて、なんて幸せなんだろう、と浸って最後の盛り上がるところに、泉谷氏登場。嗚呼、頼むからぶち壊さないでくれよ、と本気で思った。 『スローバラード』はともかく、『雨上がりの夜空に』まで演ってくれるとは思わなかった。 全くもってこの場にいられた幸福を感謝します。
二日間とも参戦。長旅の最終は東京ですね。全国を回ってきた、ならではのバンドの演奏と宮本さんの歌、両方の迫力に圧倒された。今回は力の籠った集大成的な印象。今回の宮本さんの声は喉の奥が開いているように良く通る、良い声だった。 今回はとにかく、LIVEを聴きながら「歩く」「歩いて行く」という言葉が耳に残った。 九月の雨の「歩めばいい」、俺の道の「引きずりまわして歩け」、歩く男の「俺は何かを目指して歩いて行くぜ」、定めの「少しだけ歩み速めりゃいい」等々。 宮本さんの「歩く」という表現はおおまかに言えば、「生きていくこと」なんだろうと思って聴いています。こんなご時世だからこそ、特にそう思った。 嬉しいサプライズ曲は、ずっと聴きたかった「DJ in my life」(夢が叶った!)、「定め」、「パワー・イン・ザ・ワールド」、特に「パワー…」のタイミングは物凄く良かった。 ファイナルはやはり「待つ男」。必死の形相で歌う姿は、残りの力を振り絞っていた。最近では見られなくなった最後のマイクを投げ置く音がそれを物語っていた。
宮本さんがここ2~3年の間にRCナンバーを歌う機会があることに、両方とも大ファンの私は今一度考える。 当たり前なのだけれども、RCへの敬意なのだろう。 そう言ってしまうのは簡単だが、そうそうオリジナル以外を演らないし、ミュージシャンの集まりにも参加しない人がこうして演るのだから凄いものがあると思う。 残念ながら清志郎との絡みを一度も見ることが出来ずに、彼は旅立ってしまったけれども、特に清志郎へのリスペクトだと思える事がたまらなく嬉しい。 今日、泉谷氏とCHABOがいるところに加わった時に、物凄い勢いでおじぎをして「よろしくお願いします!」と言っていたのを、CHABOがニコニコして見ていた光景は忘れられない。 「君が僕を知っている」のあの美しいCHABOの間奏のギターを、誰よりも嬉しそうに体中で表現していたのも忘れられない。 宮本さんが歌い終わって帰ろうとして、でも帰るタイミングが掴めなさそうな時もCHABOが「宮本浩次~」と言って送ってくれた。 そして、このLIVEの最後に参加した皆がステージに上がって泉谷氏がメンバー紹介したあと、CHABOが「宮本浩次~」と言ってくれていた。 最後の「雨上がりの夜空に」で浜崎貴司氏が歌いだしていたが、隣のおじさんが「宮本が歌えばいいのに…」と言っていた。 何より、さんざんRCや清志郎を見てきたこの野音で宮本さんがRCナンバーを歌うのは感慨深かった。 胸が熱くなる思いの一日でした。
昨日に引き続き、二日目も楽しみ勇んで家を出たが、往路の山手線で人身事故にて思わぬ停車で遅刻。一曲目の「今はここが真ん中さ!」が終わろうとしていた。そこだけがやけに悔しい。 一言でいうと、華やかではあるけどとっても渋いLiveで大満足でした。やっぱりエレカシの良さの中で光るのは渋さだと感じています。去年の武道館Liveは華やかだったけど何か物足りなかった。そうか、渋さだったのか。 「未来の生命体」は渋かったです。「季節はずれの男」、「漂う人の性」、「パワーインザワールド」も然り。 心なしかバラードも多かったような気がした。 最後はやっぱり「待つ男」。もはやこれを聴かなきゃ新年が明かなくなってきました。最後に宮本さん「ドーンと行け!」と言って去って行った。いつもの言葉だけど、この一言に今年の初めは勇気が出せました。ありがとう。
♪旅はまだ続くけれど… 本当にその通りだ、旅はずっと続くのだ。人生、何があるかわからない、だから悔いのないように生きねば、と今回のことでも思った。 だけど、宮本さんも言っていた通り「こうやってステージに立てている、体は元気ですから…」そんなに皆さん泣かなくても…、清志郎みたいにいなくなっちゃうわけじゃないんだから、と思っていた。最初は耳の影響で出ないのかなと思っていた声が出てきて安心していたが、最後のバンドの音につらそうだった姿を見て、これはやっぱりバンドで歌う人にとって大変なことなのだ、と思った。バンドの音でずっと25年近く演ってきたのだから…。 ホントに少しだけ歌うのかと思ったから、チケット払い戻すつもりだったけど、あの歌を聴いたらそんな気は吹っ飛んだ。ゆっくり休んでまた元気な歌声を聴かせて下さい。「ズレてる方がいい」、最高にカッコ良かった!!