夕刻には徐々に晴れ渡り、暮れゆく夕べから、昇りくるみごとな名月の夜。そんな絶好の舞台で、これ以上ないくらいのコンディションで、夢のような最高のライブが実現した。こんな想像を絶する素晴らしい奇跡が現実に起こりうるんだと思うと、伊達や酔狂じゃなく、人生というのは本当に「生きるに値する」。エレカシはいつもそれを信じさせてくれる。2015年の野音は、私がこれまで参戦した中で、史上最強のライブでした。何より、宮本先生の歌がとにかく素晴らしかった。今日という時間が私の人生のなかに刻まれたこと、そしてこの余韻と記憶を抱えたままこれからを生きていけることに、ココロの底から感謝した夜でした。こんなに最初から最後まで、エレカシとみんなとの間に乖離がまったくなくて、完璧に一つになっていたライブって今まであったのだろうか。お互いの緊張感もなく、完全に相思相愛でしかなかった(笑)。細海さんのサポートがまた、ドンピシャにはまっていたと思う。やさしく包んで支える音だけでなく、激しくエモーショナルなパフォーマンスまで、素晴らしかった。それにしても、宮本先生の底なしの歌ぢからときたら…。終始パワー全開のとてつもなく凄まじい歌唱だったけど、まだまだ20曲くらい行けそうだったな…(汗)。声も身体もいっさい疲れることなく、最初から一貫してずっと調子良さそうだった。リハもやっているというのに、どういう身体なの…。発声法が変わったのかな。今まではとにかくひたすら全力の絶唱で、最後は力尽きて倒れそうなくらいの歌いっぷりだったけど、今は「全力であること」以上に、「聴かせる」歌を歌うことに全身全霊を注いでいる感じがする。やさしく歌うところの感情の込めかたとか、効果的に「冷めた」歌いかたをするところとか、表現力の厚みと深みが半端なく増して、見せる顔がまた何倍も増えた気がする。それは今年の新春でも思ったことではあるけれど、今度の野音ではますますそれが進化しちゃっていた。まだまだ進化するのだろうか、エレカシさんは。50を目前に控えて、彼らはまだまだ次なる境地を見せてくれるんだろうか。それを思うと末恐ろしいくらい、楽しみ。生きていて、よかったな。エレカシと出会えた人生でよかったな。愛すべき、我が人生だなぁ。宮本さん、あなたはこれからもずっとずっと、生きて、こうして歌い続けてください。
No. | 曲名 | 回数 |
---|---|---|
1 | おはよう こんにちは | 5回目 |
2 | ドビッシャー男 | 4回目 |
3 | 悲しみの果て | 52回目 |
4 | ああ流浪の民よ | 初!! |
5 | 誰かのささやき | 2回目 |
6 | 暮れゆく夕べの空 | 3回目 |
7 | 夢のかけら | 初!! |
8 | 月の夜 | 4回目 |
9 | 自宅にて | 初!! |
10 | 待つ男 | 18回目 |
11 | TEKUMAKUMAYAKON | 初!! |
12 | 星の砂 | 17回目 |
13 | 珍奇男 | 18回目 |
14 | 極楽大将生活賛歌 | 2回目 |
15 | 四月の風 | 4回目 |
16 | 生きている証 | 2回目 |
17 | ワインディングロード | 2回目 |
18 | 月夜の散歩 | 4回目 |
19 | 今宵の月のように | 41回目 |
20 | めんどくせい | 3回目 |
21 | 化ケモノ青年 | 4回目 |
22 | ズレてる方がいい | 10回目 |
23 | ガストロンジャー | 46回目 |
24 | RAINBOW | 初!! |
25 | 生命賛歌 | 6回目 |
26 | 星の降るような夜に | 初!! |
27 | 友達がいるのさ | 6回目 |
28 | 愛すべき今日 | 2回目 |
29 | ファイティングマン | 40回目 |
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