先日用があって、九州の実家に数日帰っていた。最後の夜あたりから、ふとこの曲が頭からこびり付いて離れなくなった。私の高校までの生活など、泡のようなものだったのか。帰省するごとに常識や感情、環境の違いに戸惑いともどかしさを感じる。『心は東京よ』。羽田と新宿に着いたときの安堵感。もはや私は完全に東京の人なのだと気付いて、リピートでこの曲をイヤホンから聴いた。宮本浩次のこの曲で置かれた状況とはまるで違うのだけど、後半の曲調と切ない歌声に、私のその感情が同調して、それが切ないのかホッとしたのかも解らないまま自宅へ戻る電車で涙が出そうになった。
更新日:2011/08/10 (水)