『敗北と死に至る道が生活』その371
最近『収納』について考えている。今週号の (本)anan も収納特集だった。日本人は収納好きなのだろうか。私も今まではそんな日本の風潮にだまされて収納に関するグッズを買い揃えたこともある。カラーボックスやら小物入れ的な缶など。しかし今は違う。収納グッズを買う前に『収納対象の物を減らす』ことだ。例えば(本)本がたくさん溜まってきたら人は本棚を買う。本棚を買ったら作者別やカテゴリー別に本を並べてご満悦だ。これですっきりしたと。
本当にそうだろうか。その本を再び開くのはいつだ。しかも増えれば増えるほど開く確率は減っていく。そんな本は売り払ってしまえばいいのだ。そうしたら本棚も買わなくてすむ。何もないのだからよっぽどすっきりする筈だ。
服も食器もCDもなにから何まで必要最小限にすると、日常的に使うものばかりになり、そのものひとつひとつを大切にする。物があるより物が無い方が今の私には充実感がある。エレファントカシマシとCoccoと椎名林檎以外の(CD)CDは全て売ってしまった。本もミヤジのエッセイや、風に吹かれてや、宮沢章夫以外全てブックオフに送った。
あなたの部屋には収納特集の雑誌がいたるところに転がっている。といった矛盾はないだろうか。本当にすっきり収納したければ『収納特集』の雑誌や本などを買わないことだ。
ついでに言えば『1年で100万円貯める方法』なんていう雑誌も、そういう雑誌自体を買わない方がよっぽど節約なのである。