管理日誌エッセイ
『敗北と死に至る道が生活』その3
私は日頃の野菜不足を補うため、時々レタスを丸ごと買ってくる。
1玉は大きくみえるが思いっきりつぶしてみれば意外に小さいことだろう。
水分と食物繊維を取ってしまったら何も残らないのではないかと思う。
そう考えてみればコンビニのサラダは高いのだ。
葉っぱがうねうねしているだけでほとんど空気じゃないか。
私は食道が細いので一度に1玉も食べきれるものでもなく、3回くらいに分けて食べる。
外側の葉をむしり、洗ってドレッシングをかけるだけ。
キャベツと違って、まな板や包丁を使わなくてすむ。
残りを新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れておく。
翌日外側の葉は少しよれよれになっている。
また外側の葉をむしり、洗ってドレッシングをかけて喰う。
残りを新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れておく。
翌日外側の葉は少しよれよれになっている。
私はこうして常によれよれの葉ばかりで中のパリっとした葉を食べられずにいる。
内側から食べられる方法、もしくはトマト大くらいで一度に食べきれるレタスがあれば良いのだが。
そういうものを作ろうと農学者が実験するとレタス大のトマトが出来てしまうのが世の常だ。
トマトは丸かじりが一番なんて言ってる場合じゃないのである。