『敗北と死に至る道が生活』その67
幼稚園や保育園で園児がキレるという記事を見た。『ぶっころす』とか言うと聞いてどきっとした。しかし振り返って己自身に鑑みれば、私も言っていた。仲間で近所のケンちゃんを殺す計画を立てて笑っていた。『ケンゴロシ』という内部コードを名づけて計画を立てたりしていた。『うんこぜめ』とか。もちろん冗談だし、ケンちゃん自身もその場にいたのだ。『オレやだよ~』と言って笑っていた。今考えれば何であんなことしていたのだろう。不可解この上ない。大人がその話だけを聞いたらものすごく怖いことだ。だが子供はそんなところまで考えていない。と思いたいが、今の子供は本当に殺してしまうのかもしれない。未来が不安だが私はどうせ死んでしまう。社会を良くしようなどとは思わない。政治家だって自分が死んだ後の世界なんかどうだっていいと思っているに違いない。