『敗北と死に至る道が生活』その147
今日(PC)パソコンの電源が入らなかった。こうは見えても私はバックアップを取っていない。半年に一回くらい Drive Image というツールでパーティション丸ごとコピーして保存しておくだけだ。いざ壊れても半年前にさかのぼりたいだろうか?私は自分のバックアップがいかに意味の無い行為か改めて認識した次第だ。以下Windowsでの話。
ところでバックアップにはいくつか方法がある。CドライブやDドライブを丸ごとコピーしておけば大丈夫ではない。『丸ごと』が果して本当に『丸ごと』かどうかも分らない。買ってきたばかりのパソコンは隠しファイルはマイコンピュータやエクスプローラで表示されないようになっている。この時点で普通の人は『丸ごと』コピーは出来なくなっている。
そしていざ壊れた場合、それ(バックアップしたファイル)をどうやって読ませるかだ。昔はフロッピーにバックアップしていたので、DOSで起動すれば復元出来ただろう。しかし今はファイルサイズが大きい。DドライブにコピーしたものをCドライブにコピーしようとしてもOSが壊れたのだからドライブが読めない筈だ。外付けのMOやGIGABEAT等のカード型HDにしても OS が正常ではじめて読めるものだ。DOSからPCカードを認識させるのは難しい。唯一可能なのが (CD)CD-R に焼いておけば読めるかもしれない。それをCドライブに戻したとして果して起動するだろうか。そもそも最近はOS自体が壊れるよりもハードディスクや電源が壊れてしまう方が多いかもしれない。
いろいろ考えるより現実的なのが Windows を入れなおすことだ。私みたいな金持ちはもちろん買い換えるという手もある。しかし庶民の皆様には無理だろう。いずれにしても必要最小限のバックアップを戻せばよい。では必要最小限のバックアップとは何だろうか?
自分で作ったファイルたち。これは恐らく『マイドキュメント』とか言うフォルダに入れてあることだろう。つまりこの『マイドキュメント』の中身をどこかにコピーしておけばいい。そうは言ったって庶民が作ったファイルなんかたかが知れている。そんなものは捨ててしまえばいい。問題はその他のこまごました『設定ファイル』や『成長させたファイル』だ。設定ファイルにはメールアカウントやネットワーク設定などで、成長させたファイルは『お気に入り』や『受信メール』などだ。
アプリケーションのデータでcsvに出せるものはcsvにもしておいた方がいいだろう。その方が汎用的である。
また保存先の分らないもの(Netscapeのフォームデータなんか)の探し方は、
1.レジストリをキー検索
2.そのアプリケーションフォルダで更新日付が新しいものをバイナリ表示してみる
3.全てのファイルを更新日付で検索し、新しい順に並べてあたりをつける
4.それでもダメならユーザーID,パスワード,どこかの店毎のポイントカード等、管理が大変なものを産み出した社会を憎むがいいさ
そしてバーボンの名作フォアロゼのプラチナに丸い氷を落とし、マルボロに火をつける。シャム(猫)猫をはべらせながらガウンをまとう。何故ならば(浴)風呂上りだからだ。クロックアップをしながら思いっきりファンを回す。私は暖房をガンガンに入れる。何故ならば私は寒がりだからだ。そしてアイスを喰う。ガリガリ君を喰う。ガリガリ君をガリガリ喰う寒がり君だ。いつまでも夏休み気分でどうするんだ。ところでバックアップってなんだ。そんなことは気にしなくていい。失うことの重大さを味わうがいいのだ。