『敗北と死に至る道が生活』その238
プログラマーはたいてい若手だ。私は設計したものが設計通りに出来上がってこないことを知っている。設計がうまく伝わらないこともあるが、それ以上に馬鹿なプログラマーが多いということだ。設計通りには動くがレスポンスが悪いということもある。馬鹿だからそのプログラマーたちは毎日残業するのだ。馬鹿だから。そして残業代をもらうので、頭のいい人より給料がいい。私はそんな奴等の面倒を見て一緒に残業する程冷徹ではない。さっさと帰る。又は仕事を奪って「帰れ」と言う。現場の人間からみると「現場の人間は汗かいてんだ」という。設計の人間から見ると「言われたとおりにやれ」。ここで意識が交錯するわけだが、大切なことは「ユーザーはそんなこと知ったこっちゃない」ということだ。私は設計から作り込みから使用までを一貫して一人の人間がやればいいのだと思うがどうだろうか。つまり使う人間が作ればいいのである。
料理人は包丁を作らない。料理人は料理の専門。包丁は包丁職人が作った方が本当はいいに決まっている。そんなことは百も承知だ。だが現代は職人が居ないと言っても過言ではない。
実際に工場では流れ作業よりも1から1人の人間が組み立てた方が作業効率が良くなるということが最近分かってきている。少しでも他人任せの部分があるといくら個人が頑張っても仕方がない。つまり個人が頑張らなくなるのだ。「やりがい」という所にもつながっていくと思うのだ。
まぁどうせみんな死んじまうんだ。あくびして。