『敗北と死に至る道が生活』その270
私は鮨が嫌いな鮨職人を知っている。コンピュータ技術者の大半がマイクロソフトが嫌いなのと同様だろう。職人は内部的な仕組みを知っているが故に大胆な行動を取れるときがある。例えば天ぷら職人は油の温度を指で計るし、近所の銭湯のオヤジもあぁは見えて素手でお風呂の湯加減を見ているという噂だ。しかし逆に内部的な仕組みを知っているが故に大それた行動を取れないときもある。
コンピュータ技術者は(PC)Windows起動中にマウスやキーボード操作をしない。起動中は動作が不安定なことを知っているからだ。Windowsがマルチタスクだということも頭では分かっているが、Windowsのメモリ管理がごちゃごちゃしていることを知っているからである。
このことを踏まえると漁師は魚を食べないのだし、農家は野菜を食べない。医師は病院に行かないのではないだろうか・・・。なんてことを考えていたら青森のマグロ漁師は釣った魚は売って、スーパーで刺身を買う。