『敗北と死に至る道が生活』その275
人はいつ死んでもおかしくない。自分に明日があるなんて思っていた矢先に路線バスの事故で死ぬかもしれない。だから迂闊(うかつ)な物は残せないのだ。ナンシー関の部屋を整理するナンシー関の両親の気持ちを考えたことがあるだろうか。少なくとも私はないのである。部屋を整理するには、何が必要で何が要らないかという非常に単純明快な判断で整理出来る。(TV)テレビや冷蔵庫はおそらく要るのではないか。そういう判断で言うと『本』の大半は不要である。料理本や辞典などを除いて、一度読んだ本は二度と読まない。二度読みたいのならまた買えばいい。ブックオフなんかに持っていっても20円から50円だ。運賃や時間を考慮したら捨てた方がマシだ。どうせ捨てるのなら買わなければいい。そうだ。図書館はタダだし、捨てられない本が増えるということもない。
酒もタバコもやらない私は趣味もなくなり、ただ生きている。今のところ漬物をつけるのだけが趣味だ。漬物に黒コショーなど入れてみる。創作漬物だ。こんなものが楽しいだなんてケツが裂けても人には言えない(汗)。