『敗北と死に至る道が生活』その471
前から気になっていたソニッケアーという電動歯ブラシを買った。いわゆる電動でなく、超音波式。1万6千円だから庶民には手が届かないだろう。実際にもレジの奥にあって手が届かなかった。ところで機械化するには大きく分けて2つの理由がある。1つは人間が頑張れば出来るが、長時間やると疲れるとか、ミスをするという可能性を機械に任せればいいという発想。もうひとつは人間がいくら頑張っても出来ないことを機械にやらせるという発想。
前者は回転式の電動歯ブラシで、後者は超音波式の歯ブラシだ。私はせっかく買うのだから人間が努力しても出来ないことを実現してくれる超音波式を買ってみた。
回転式や手で磨く場合、歯茎に近い部分をこすりすぎて歯の根元がやせてくる。本当は歯ブラシで『かため』なんていう商品は不要なのだ。やわらかめの歯ブラシを小刻みに動かすことが重要だ。ブラシする感覚でなく、スウィープする感覚だ。
超音波式は口の中に超音波が出るのでくすぐったい。2分で終わるが、手で磨く10分よりも効果が高い。歯ブラシでは届かない部分にも超音波が作用して歯垢をゆるくするらしい。もうシステマの超極細を歯茎のなかに突き刺さなくてもいいかと思うと刺激が足りない。しかしソニッケアーは明らかにいい。
私は歯に対して神経質で、歯は私に対してエナメル質だ。