『敗北と死に至る道が生活』その623
私は『自分が芸能人だったら』という妄想を卒業し、『自分が芸能プロダクションの社長だったら』という妄想モードに入っている。採用したタレントが生放送に出られるようになるまでは訓練が必要だ。収録番組に出させて様子を見る。表情が顔に出るタイプだったら、ここで徹底的に訓練する必要がある。常に笑顔だ。放送禁止用語対策も必要だ。咄嗟に出てしまうものなのだ。特にスポンサーがらみの発言には気をつけないと。バンドエイドやセロテープや宅急便は商品名だ。『批評』についても訓練が必要だ。グルメ番組では『おいしい』が前提である。映画の紹介では『面白い』が前提である。そう考えればメディアに乗っかった評価はすべからく正しくないと言える。そんなときはインターネットの一般素人の書き込みの方が参考になるとも言えるが、最近は企業側も考えたもので、価格.com や 2ちゃん に一般素人のフリをして企業が良い評価を自作自演することもある。
オークションも2つのIDを駆使し、自分が出品した商品を自分で入札し、終了間際に自分をキャンセルして落札価格を上げてしまう方法もある。匿名性であるが故にわけがわからなくなっているのだ。
私が書きたかったのはそんなことではない。王様のブランチの瞬間視聴率ランキングはおかしいのではないだろうかということだ。面白いという瞬間に視聴率が上がる筈がない。どのタイミングが面白いかなんて見ている人は分からない。実際は『他局がCMに入った瞬間』ではないだろうか。みんなザッピングしまくりだ。そうだとしたら、瞬間視聴率ランキングは『ここだったことにしよう』という作為のある方法でしか成り立たないのだ。
こういう目線でテレビを見ているから面白くもなんともない。テレビにかじりついて「ルパン三世」を見ていたころは歯茎から血が出たもんだ。デュデュデュデュッデュデュー。