『”欧米か”の使いどころが分からなくて困っている生活』その1361
会社の棚に『DBマガジン』という月刊誌が並んでいる。例えば2001年06月号。誰かそれを見るのかと思えば、利用されている形跡はない。よしんば開いて見たところで、2001年06月号。枯れた技術が脈々と生きている例えば宮大工ならばこういう情報もありがたい話だが、コンピュータ業界の情報などネットで検索した方がよっぽど最新で確かだ。ということは『会社の棚にそれを並べる』という時点で間違っているのだ。『捨てる』というのが正しい動作だろう。ただこの『捨てる』という段階ではそれは『最新』だから人は捨てられないのだろう。
雑誌や本を読むときは『2度と読まない』という前提のもとに読んだ方が真剣になれる。大事だと思うところは別途抜き出しておくくらい集中して読んだほうがいい。『後で読もう』などとパラパラとめくっていると、その時間も無駄だし、捨てられないので空間も無駄になる。
写真やmp3プレイヤーのおかげで対象に対して真剣に対峙できない。景勝地へ行けばみんなカメラカメラだ。カメラに残しておけば後で振り返ることが出来る。だが、その分、『今見ている』という行為がおろそかになる。『もう二度と見られない』という気持ちで景色を眺めれば旅の質は向上するのかもしれない。
カメラを持たずに旅に出よう。
会社の棚の『DBマガジン』を見てそう思った。ピーエス。先月最新型のデジカメを買いました。