『失って初めて気がつく..."なくてもよかったんだ"と。生活』その1447
『花男』という文字を見て『はなだん』と言う人たちはこのページを見る資格がありません。とっとと帰って下さい。『トリックスターから、空へ/太田光』
を読んだ。短いコラムをまとめた本だが、1つ1つの内容が実に濃い。彼はかなり勉強しているし、自分の意見を持っている。そのほとんどが納得できる内容だし、勉強になった。
9.11の反撃としての戦争は、当時の私の判断では『やられたのだから、やりかえせ』という理屈に納得もしていたし、『暴力は暴力を生むだけだ』という意見に耳を貸さなかった。衝撃的な出来事だったから、感覚が麻痺していたのかもしれない。今なら彼の『戦争をやるべきではなかった』という意見に賛同する。
『何故そうなったのか』という部分をアメリカが認識しない限り、叩きのめすほどに叩きのめされた子孫が増えるだけだ。
彼はこうも言う。お笑いの人間が真面目に社会を語るのは本当は格好悪い姿だと。でもその野暮な姿も出してしまおうと。
本人が真面目に何かをしたときに格好悪いと感じても、他人の視線からは格好良くうつる。