『言葉で何が伝わるのか』その1584
エクセルに 『'D'』 と入れると『D'』になる。これを解決するには『''D'』と入れろと言うが、お客さんがそんなことをしてくれるとは思えない。個人の範囲であれば『これで解決!』となるのだろうが、システムでは無理。それが本当に『'D'』なのか『D'』なのか『''D'』なのか、はたまた上級者が『'D'』を意図して『''D'』と入れてくれたのかはっきりしないからだ。このように制御文字は混乱をまねく。"制御文字"というのがキーボードにあればいいと思うのだが、その"制御文字"を普通の文字として使われたりするからコトは複雑だ。例えば区切り文字として『,』をよく使う。『A,B,C』なんか簡単に分割できるが、社名に『,』が入っていたりするととたんに区切り位置がわからなくなる。例えば『A,SONY CO.,LTD,C』。これを防ぐためにダブルコーテーションでくくる。『A,"SONY CO.,LTD",C』。落ち着いたかに見えるが更に社名に『"』が入っていたりするともう手に負えない。『A,"SONY "(OSAKA)" CO.,LTD",C』。人間が見ればなんとなく理解出来ることもコンピュータで解析させるときコトは複雑。年金の名寄せなんて不可能であろう。唯一よかったことは特定業界用語であった”名寄せ”という言葉が一般人にも浸透したことか。
マチュピチュは言語を持たない時代の遺跡だと聞いた。言語を持たないであそこまで高度な二重の意味で高度な文明を築けるものか。人類は言語を持ったために思考まで言語に縛られている。という先週の爆笑問題の番組を思い出した。大学教授をさしおいて暴走する太田をNHKが放送しているということが面白い。