『敗北と死に至る道が生活』その1777
子供が飛行機に乗るとキャビンアテンダントの方がおもちゃのかごを持ってきてどれか一つどうぞ。と言ってくれる光景を何度か目撃したことがある。先日沖縄に行くときもそんな光景を目にした。私の隣の男の子だ。多分お父さんと子供だろう。キャビンアテンダントの方が来た。「どれかひとつどうぞ」。笑顔を講習したのだろうが、全然卑屈でなく自然な笑顔はさすがだ。ちらっとカゴを見た子供は「いりません」と断った。キャビンアテンダントの方は若干ひきつりながら「失礼しました」と去っていった。
私なんか貰えるものは取り敢えず貰って後から(ほぼ確実に)捨てる。潔い子供に「俺もああなりてぇな」と40がらみのおっさんは思った。だめだ。40がらみでギターのFもロクに押さえられない。だめだ。なにもかも中途半端だ。強い意志を持って生きていかなければだめだ。でも今更。。。だめだ。そう思っちゃ。