『敗北と死に至る道が生活』その2117
しかしまぁ「俺の道」はオープニングにぴったりな曲だと思う。静寂から雄叫びまででぐぁーっと盛り上がる。実際どうなのよ?と思ったらやはり1位だった。意外にも最近とんとやらない「good-bye-mama」が上位に食い込んでいるのはシングル「ガストロンジャー」発売の頃、小規模ホールの全国ツアーが沢山あったせいだろう。私が初めて見たエレカシライブの1曲目も「good-bye-mama」だった。2001年1月からやってない。もう聞けないんだろう。Superfly の特番に蔦谷さんが出ていた。機械的なことが分からないミュージシャンがニュアンスで言ったことを具現化するのがプロデューサーなんだろうか。ミュージシャンの頭の中にしかない理想の音を、最終的にはCDという媒体に落とせる音へ変換してあげる作業を総合的にやっていた。
視聴者には「ニュアンス」にしか聞こえない歌手の要望を蔦谷さんは「具体的に言ってくれている」と言っていたが、明らかに具体的ではなかった。才能のある人はすごい。
豆腐屋さんだってそうなんだろう。頭の中の理想の豆腐を具現化する。豆や水や温度。正解がよく分からないがなにがしかの形にしなければならない。
コンピューターとは言え私の仕事もそんなものだ。客の理想をSEが仕様に落とす。私が具現化する。SEの役目は「客が言っていることが正しいとは限らない」ことを見極めることだ。要求を全て受け入れることを優しさだと勘違いしているSEが沢山いて困る。