『敗北と死に至る道が生活』その2134
上野の森のチベット展について。トップページに朝日新聞のリンクがある時点でお気づきの方はするどい。チベット人は是非行かないで欲しいと願っている。私も背景を知らずに「見たいな」と思っていたのだが、あれは中国系の主催であって、盗品の展示だそうだ。収益があれば中国共産党に落ちる。入場せずにチベット国旗を持って散歩に行こうと思っている。
ガワン・サンドルさんというチベット人がいる。少女だったころチベット自治区で”フリーチベット”と叫んだだけで中国共産党に何年も拘束されてしまった人だ。監獄の中で何かを訴えてもどうにもならない。。。。と思いがちだが、彼女は監獄の中でも”フリーチベット”を貫き通した。おかげで中国警察から電気棒を口の中に入れられた。寒い冬に凍った水溜りの上に何時間も正座をさせられた。それでも彼女は仲間たちと自分の思いを歌に託してカセットテープに吹き込んだ。
どういう経緯か謎ではあるがそのカセットテープは無事ヨーロッパ諸国の人権団体にまで届いた。おかげでガワン・サンドルさんの本まで出た。
西側諸国で一躍有名になってしまった彼女は中国当局から謎の釈放をされた。彼女を解放すれば批判がおさまると思ったのだろう。こうして彼女は監獄から出られた。監獄の中で何かを訴えてもどうにもならない。。。。を見事に克服したのだ。どんな状況でも諦めたらだめだ。すごい精神力だが、彼女は何故かチベットの家族と住むことは許されなかった。今はアメリカで人権団体の仕事をしているが、拷問がひどすぎて当時のことは何も語らないという。オバマ大統領は訪米したダライ・ラマと会わなかった。。。。ノーベル平和賞を与える人は大統領より偉い人なんだろうか。
ガワン・サンドルさんのチベット展についてコメント
この話とは別にニューヨークでエンパイアステートビルを中国国旗色に染めるというわけの分からないイベントが開催されたのだが、同時刻に個人が Free Tibet をプロジェクターで投影している。
小さな行動がやがて大きなうねりになることを日本人はつい最近経験している。自己満足でしかないと言われても私はアジア人としてアフリカやイスラエルのことは遠目で見ているがチベットやミャンマーは意識しつづけようと思う。