『敗北と死に至る道が生活』その2303
NHKで龍馬伝に隠れて吉田松陰の特番をやっていた。公のためなら私を捨てる精神の象徴で、幼少の頃、勉強中にハエが顔に止まった松陰がハエを払ったら叔父が「勉強は公のため、ハエを払うのは私事。ならばハエなど払うな」と。すごすぎ。アヘン戦争で西洋の強さに危機感を持ち、黒船に乗り込もうとした話は有名だが、ペリーに「あんな若者がいるなら日本の将来も有望だ」と思わせた。ペリー暗殺説もあるが、そんなことしたらどうなるか目に見えているので賢い松陰先生はただアメリカに行きたかっただけだろう。ジョン万次郎の取調官にも会っているし。龍馬も松陰も約30歳で死んでる。死すとも蒔いた種は芽が出ると言い残して。死罪覚悟で自白するとは「自らの命を絶つことで自らを生かす道を知っていた」という昔の侍である。この頃の若者達が日本の被植民地化を防いだのだから歴史の必然としての太平洋戦争までの流れを理解できるというものだろう。義を持ったサムライ。知らないもの同士が交わる歴史の必然。
まさに「黒船以降の欧米に対する鬱屈したコンプレックスを一気に解消すべく神風のように猛然と追い続けた繁栄という名のテーマ」だ。
私は40過ぎて何をやっているのだろう。今日もぽけーっと過ごした。が、「私は平成の龍馬だ」と言って笑われている人よりいいかもしれない。と誰も言ってくれないので自分で言う。