『敗北と死に至る道が生活』その2352
歌詞・メロディー・リズムと3拍子揃った8拍子の曲をお聴きの皆様今晩は。「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」が終わってしまった。最後も結局 YMO が出ていて、あれこれ語っていた。YMO を知らない世代にとっては分からない話だが、YMOはテクノ・ミュージックをやっていて、シーケンサーにリズムを刻ませていたのだが、その辺りについて3人が話していて大変興味深かったことを箇条書きにしてみる。
・Firecracker を生で弾いたら面白くなかった。
・グルーブ感がいやだった。
・が、しかし前の日まではグルーブを追求していた。
・クラフトワークの影響は大きい。
・最初から最後まで正確なリズムでないといやだった。
・ベースのグルーブもいやだったのでキーボードでベースを弾いた。
・フレーズに合わせてビートを刻んでいた。
・縦が綺麗に揃っていないといやだったが、ズレを追求し始めた。
・均等割を均等にズラしたらどうなるか実験していた。
・それまでは曖昧な世界だった。
・理論的に沖縄民謡のビートを見つけたときは黄金比を見つけたようだった。
・沖縄民謡のビートは14:10だ。
・ベロシティが無かったことで均等なのに強弱でグルーブが出てしまうことも分かった。
(ベロシティとはキーを押す深さで強弱が変わること。アナログでは当たり前の機能でデジタルも今では当たり前になった)
・結局、全生(アナログ楽器)になった。
・でも機械ではバスドラの3連打などアナログでは厳しいことも出来る。
・楽器の素晴らしさを再認識した。
・YMOは否定していたが「走る」ことが面白くなった。
・変わることが面白い。
・体が動くうちは生でやりたい。
・YMOの正確性には何の必然性もなかった。
・今の年齢にしか出せない音がある。
これが終わってから「佐野元春の THE SONGWRITERS 2nd SEASON」(7/3 23:45~)が始まるそうだ。ゲストはミスチル桜井くん。ミュージシャンの音楽理論を垣間見ることは面白い。