『敗北と死に至る道が生活』その2552
子供の頃から人見知りで園児に話しかけられなかった。自分も園児を演じていた頃。送迎バスで道順を覚えた私は翌日勝手に歩いていってしまい、母がずいぶん心配したそうだ。子供の足で約2キロだ。大人の足でも約2キロだが。折り紙で手裏剣を折るのが流行っていたが、私はそれの作り方を先生や友達に聞くすべもなく、「今ならネットで調べられるのにな」などと思いながら日々をやり過ごしていたかどうか今となっては分からない。
ある日、手裏剣が落ちていた。私はそれをポケットにしまい、家に帰るなり、分解しながら折り方を研究した。2つの折り紙を使うことが分かった。手順が合っているかどうかは分からないが新しい折り紙からなぜか1枚づつしか入っていない金色と銀色のやつで折ってみた。満足のいく手裏剣が出来た。私はそれで遊ぶ相手もいなかった。
中国が墜落したステルス戦闘機を研究して独自のステルス戦闘機を作ったと聞いてそんな過去を思い出した。