『敗北と死に至る道が生活』その2867
春の嵐。午後に帰宅命令が出たため14:30くらいには家に帰った。ちょうどミシンを始めた頃始まったので見ていた、NHK朝ドラの「カーネーション」が終わってしまった。今まで KOSHINO家にはあまり興味はなかったけど。あの三姉妹を生んだ母は強しだと思った。体の全部使い尽くして死んでいった。で、最終回を見逃した。最終回が土曜日だなんて。平日なら出勤前に確実に見られたのに。ウチの嫁なんか飛行機の映画であと10分で終わるところで着陸態勢に入ってた。もやもやした旅行になってしまったっけ。
ネットで検索しまくったら、相当良さそうな最終回だった。金曜日に死んだから最終回どうするんだろう?と思っていたら、初回の放送に繋げただなんて・・。星新一のショートショートに1回読んだあとで読み返させるヤツがあったっけ。尾野真千子さんもよかったけど晩年の夏木マリさんも素晴らしかった。「ほっしゃん」の演技が良すぎて脚本家が出番を増やしたらしい。糸子が死んだシーンではドラマが終わってしまうことに寂しさを感じたくらいだ。
私も母が死んだら生まれてから今までのドラマが終わってしまうような気持ちになるのかもしれない。そして天井が抜けてしまったような感覚に陥りよりどころを失うのだろう。「生き抜く姿を見た」ということで残されたものは救われるのだ。私も体の全部使い尽くして生き抜くとしよう。
そういやこれも擬似ノンフィクションだ。「運命の人」がダメで「カーネーション」がOKなのは私の中では説明がつく。実在の人物本人が「まぁいいんじゃない」というかどうかだ。コシノ三姉妹が「まぁいいんじゃない」と言ったかどうか知らないけど。ノンフィクションでも細部までは事実かどうか分からない。
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