『敗北と死に至る道が生活』その2933
日本が長寿国なのは、和食が体にいいから、水がいいから、気候がいいから。治安が良くて暮らしやすいから。などという幻想ではなく、死ぬべき老人が死んでいないことが原因だそうだ。確かに。うちの祖父もガンで最後は意識が無く「痛いから死なせてくれ」とも言えない状態で延々と呼吸だけさせられた。それを祖母は横で見続ける。人生の午後になんという拷問。
海外には寝たきり老人が少ない。口から物を食べられなくなったらヒトは死ぬのだ。それを流動食や点滴で生かし続けるのはむしろ虐待であり、幸せではない。日本ではこういう虐待行為を止めると医者が殺人罪になる。責任逃れの基地外国家。
「おくりびと」で読んだが、昔の死体というのは木みたく枯れていて、現代の死体はやたら薬漬けでぶよぶよしているそうだ。
長寿天国は生き地獄。