『敗北と死に至る道が生活』その3474
IT系の求人広告なぞ見ると「私には無理」と思ってしまう。SQLとかC#とか簿記とか英検とか、個人で学べるものはまだいい。経験値やスキルなど積み上げてゆくものの価値は計り知れない。経験値とスキルは同じか。企業は本当は経験値の継承に重きを置くべきだが、SQLとかC#とか簿記とか英検とか分かりやすいものを新人に教育してゆく。会社としての業務、仕事の手順、暗黙のルール等、体系だって教えにくい物は誰も教えようとしない。勝手に見て学べという会社が多い。教えられる方も教える方もよく分からないのだ。何故ならば教えられる立場の時教えられなかったのだから、立場が逆転しても教えるべきことを継承していないのである。そんな中、教えられなくても勘が良くて出来てしまう人がたまに現れる。そういう人ほど徐々に仕事を任される。バカには仕事は回ってこない。こうなるとバカのフリをしていた方が得なんじゃないかとさえ思う。
速度的には生ぬるく、上司もよく分かってないから「いいからやれ」的な命令しかくだせない。曖昧模糊とした作業が続き、そして何の生産性もない残業をし、残業代を貰う。会社から見れば無駄金を使っているのだが、いかんせん残業代を貰ってきた人たちが幹部社員なのだからどうしようもない。お互いそれを良しとしている風潮が日本にはある。
人生をやり直したいかと問われれば、こんな面倒なことは繰り返したくないというのが本音だ。高床式倉庫とねずみ返しを作った人のほうがよっぽど立派だと思う。