『敗北と死に至る道が生活』その3638
絶叫系マシンには乗らないタイプだ。危険を金で買う意味が分からない。「あの角を曲がっていなければ事故には遭わなかった」
「出発時刻が遅れていれば事故には遭わなかった」
事故なんてそんなものだ。運命。だから私は角を曲がらずに歩く。が、しかし角を曲がってさえいれば事故にあわない確率もある。「ない確率がある」のだから訳が分からない。私は今日もこうして角を曲がったり曲がらなかったり、電柱の陰に隠れてみたりしながらスーパーに買い出しに行く。「あの時間に自宅にいなければ・・・」というような事態を避けるために。例えばクレーン車が倒れてきたり。そんな工事はしていないけれど。
どんだけ心配性やねん。