エレファントカシマシDB 管理人の日記 2015/07/09(木)

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『敗北と死に至る道が生活』その3789
 私は大学生の頃『包装力学』を学んでいた。当時の卒業論文が出てきたので抜粋して紹介させていただく。

題:パッケージの理想と現実
 世の中を振り返ってみれば、さまざまな物が包まれている。と言っても過言ではない。商品を剥き出しでプレゼントするのがお洒落でないとされるのも美しい包装の賜(たまもの)である。結局捨てられてしまうリボンや包装紙の運命をあなたは考えたことがあるだろうか。私は少なくともない。

 かと言って食べ物が包まれていなかったら衛生上もよくない。だから食品は99%包まれている。輸送中や販売中は商品を守り、いざそれを食する時には包装をはがしやすく、捨てても環境に優しい包装が望まれるのも包装の賜(たまもの)である。

 私なりに包装の理想系を考えてみた。まず、生産の段階から既に包装されているというのはどうだろうか。これは生産者にとって非常にありがたいことである。もちろん輸送や販売も別の包装に詰め替えることなく、元の包装のままであれば中間ゴミや手間の削減となることも包装の賜(たまもの)である。

 次に『包装を取る』ときに、取りやすく、また包装自体を『持ち手』として利用し、食べるときに手が汚れないのも理想的ではないだろうか。取りやすさを追求すれば繊維質かなにかで剥がす方向性をもたせ、ハサミやナイフなどの道具を必要としないのも理想だろう。かと言って「こちら側のどこからでも切れます」などとサムライの脇腹に書いてあったらそれは確実にワナである。

 話が包装だけに脱線してしまったが、捨てた後のことも考え、ビニールなどの自然分解されないものでなく、有機的な素材で出来ていて土に還るというのも、今の環境問題をクリアできれば包装の賜(たまもの)である。

 それがバナナだとしたら君はどうする?
(2002/02/12の日記より)

当時は『包装力学』なんてねぇよ!の一言さえも端折っていた。もちろん全部ウソだ。当時はエイプリールフールだけ事実を書くというアバンギャルドっぷりだった。なかなかの天才ぶりである。アバンギャルドってなんだよ。

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