『敗北と死に至る道が生活』その3923
どうでもいいけど、まだマイナンバーが来ない。果たして来るのだろうか。東京に玉川上水というのがある。などと言わなくてもいいくらい常識だろう。太宰治が入水自殺したことで有名だが、「上水」というだけあって、江戸の町の生活用水を確保するための人工の川だ。多摩川の水を羽村から引き込み新宿御苑まで地上を流し、その後地下に樋を通して配分されていた。木の樋の残骸は新宿歴史博物館に展示されている。
なるべく高度を保ったまま川を流すには谷ではなく尾根を利用していたので自然ではありえない導線だ。途中にある自然の川をどうやって交わすか?など調べるほど面白い。
新宿南口が大工事でバスターミナルを建設中だが、まさしくあそこに流れていた。初台に住んでいた頃は身近な存在だった。暗渠化した上水は緑道としてところどころに橋げただけが残っていた。その名残か淀橋あたりはいまでも水道局の施設が沢山ある。
というにわか知識だけはあったのだが、最近知ったのが府中にある「ムダ掘り」。低いところから高いところへ流す実験用施設かもしれない?府中の森で展覧会が開催されているので行ってみようかと思う。当時は「ムダ掘り」なんて言ってなかったはずだが、水を流した形跡が無く用途が分からないんだとか。