『敗北と死に至る道が生活』その4286
時間は時速およそ60分で進むので「絶対速度」は変わらないが「相対速度」は変わる。仮に「絶対速度」が変わってしまうようなことがあれば、ニューヨークに旅行して帰ってきたら自分が既に部屋でくつろいでいることにもなりかねない。このとき驚くのは自分だ。すなわちお互いがお互いの存在にびっくりする。だから「絶対速度」というのは変わらないように出来ている。時計のように一定の速度で進んでいると思われがちだが、あながちそれは正しくもない。実際はかなりゆがんでいる。ゆがんでいるが、AさんもBさんも同じゆがみの中にいるので、それはゆがんでないこととして生きている時間がゆがむと時計もゆがむので、実際の時間と時計は一致するのだ。一度地球外から見てみるといい。かなりゆがんでんな。と、思うことだろう。それを庶民にも分かりやすく書いたのがダリの時計の絵だ。1年は10歳児から見れば1/10だが、50歳児から見れば1/50だ0.1と0.02.視力に置き換えれば違いが分かり易いはずだ。このように年を取るほどに1年の長さは小さくなる。時間は時速およそ60分で進むから短くはならない。小さくなる。日本語で言うのは難しいが、ざっくり言うと相対性理論とは、そのようなことだ。ここでベロを出すタイミングだろうか。