『敗北と死に至る道が生活』その4319
普通の日記をつけていないので、最後に蒲田のとんかつ屋に行った日が分からない。当たり前の日記なんて読んでてもつまらないし書いててもつまらない。全部うそでいい。私は当たり前のことを言う人が嫌いだ。何か新しいものを持っていると「わー買ったんですね」とか。見りゃわかんだろが。逆の立場だったら見て見ぬフリして心の中で「買ったんだ。ろくに仕事も出来ないくせに。よりによってあんたに選ばれるとは可愛そうなメガネだね。」と思う。誰が何を持っていようが興味はないけど。
若い頃はこれを明言してしまったので、誰も話しかけてこなくなり、目を合わせる人も少なくなった。おかげで人生がだいぶ楽になった。フナムシが大量にいる岩場でフルスウィングした気分だ。
表向きは「私なんかバカだから他人に注意など出来ない」と思っている。妻に「電気消してなかった」とか「シャワーがシャワーだった」とか言われるが、例え妻が電気を消し忘れていたって「電気消してなかったぞ」とは言えない。自分が立ち去ると絶対に電気が消える体質だったら言ってもいいが、自分だって忘れるかもしれないことを他人に指摘できる人の気持ちが分からない。一生ジャイアンツの監督にはなれないだろう。
「シャワーがシャワーだった」で怒られる理由も分からない。シャワーが何だったら良かったんだろう。カリフラワーでもつっこんでおくか。