『敗北と死に至る道が生活』その4369
40代の頃はフリーなので金は持っていた。しかしこれは目の前の現金であり確定申告も自分でやらないといけないし、国民健康保険だった。「仕事が出来ない奴は箸の持ち方も分からずに死ね。なんで箸の持ち方だけは分かるんだよ」と思っていた。50代の現在はLGBTや多様性を認める社会の影響で「仕事が出来ない奴」というのも多樣性の一環なんだと許せるようになった。健常者と障害者の間にはものすごくグラデーションがあり、特に健常者側に近い人たちはとても困っている。見た目では障害者と分からないため優先席に座っていると白い目で見られる。人にはさまざまな事情がある。満員電車から降りるときに「降ります」と言わずに無言で押してくる人はきっとしゃべれないのだ。机の上がとっちらかって上司から言われた優先順位と自分の優先順位がわけわからなくなる人もきっとそういう病気だ。「なんでこれが出来ないの?」とか簡単に言わないことだ。