『敗北と死に至る道が生活』その4736
私がまだ小学校の低学年だった頃、「レーズン」というものを初めて食べたとき衝撃を受けた。なんて美味い食べ物なんだろうと。すみません嘘をついた。「レーズン」は後から知った単語で親は「干しブドウ」と行っていた。大人になったら「レーズン」をたらふく食ってやろうと思っていた矢先、親戚がお年玉をくれたので私は親に内緒で「レーズン」を買ってきて一袋むさぼり食った。と同時に達成感より気持ち悪さの方が勝ってしまい、それ以来「レーズン」はあまり好きではない。「適量」という漢字を知らなかったのだろう。ただしビュッフェ形式のレストランで満腹まで食べなくなったのはつい最近のことだ。