Viewsicの『the Roots(1)』を見た。
メンバー4人が赤羽と月島を歩きながら中学・高校時代を語り合うというまさにルーツが分かる番組だ。
彼等の青春は同年代の私と似たようなものだった。
部活動に入らない。
放課後は楽器のある奴の家になだれこむ。
自分の好みの音楽を無理やりテープに入れて聞かせる。
ツェッペリンにあこがれる。
ツェッペリンの独特なリズム感にあこがれる。
ツェッペリンのドラムとベースとギターは微妙にズレている。
例えるなら3拍子と4拍子が12拍目に合い、再びズレていくような感覚。それが独特のうねりとなり、あのひきずるようなドラムに引き込まれたら最後。ツェッペリンワールドから抜け出せなくなる。
その一方でアバやリッチーブラックモアも聞いている。
友人でバンドを作りスタジオで練習する。
高校時代はたいていの男子がバンドを組む。
道が分かれるのが『オリジナルを作るか作らないか』なのだろうか。
エレカシ、尾崎豊はこういう時代に既にオリジナルをやっている。
そのまま突き進めなかった私たち凡人はオリジナルを作っていない。
コピーの方が大衆の前で演奏するとウケがよかったからだ。
エレカシは時代にウケを媚びることなく突き進んできた。
ポップソングが流行っていた時代に怒鳴っていた。
しかし売れる訳でもない。
ある日、宮本浩次が直角にまがった。
それが『悲しみの果て』だ。
エレカシのルーツは学生時代とレコード会社をクビになった浪人時代の2つなのだろう。