『敗北と死に至る道が生活』その303
LIVE CD と DVD が出た。レッド・ツェッペリン。30年前。30年前に既にああいうことを終わらせていた、というのはどういうことだ。その後ソロになった本人たちも含めて誰も追随出来なかったのは、偏(ひとえ)にドラムのジョン・ボーナムのせいか。私は高校生のころディープ・パープル派だった。ツェッペリンに比べてはるかに分かりやすいロックをやっていた。未だにディープ・パープルもいいと思うが、年を重ねるにつれツェッペリンの音というものは、もう誰も演奏出来ないのだな。とつくづく思う。
ズレているのである。ドラムとギターとベースが。ズレているとしか言いようがないくらい変拍子の違和感がピークに達したときに一気にリズムが一致し、ロバート・プラントの楽器のような叫びが被さる。ある意味卑怯だ。『Rock'n Roll』 のイントロのドラムなんか誰が叩けるか。よしんば叩けたとしてもギターはどこから入ればいいのだ。裏の裏から入るから本当は表のはずだが、いきなり窓から侵入されたようなそんな気分だ。
そういえばミヤジもズラす。