『敗北と死に至る道が生活』その318
あなたは(駱駝)タクラマカン砂漠に行ったことがあるだろうか。私はない。日々は淡々と過ぎてゆくが、確実に(化)死への道を歩む。今まで生きてきた時間と、死ぬまでの時間のどちらが短いのか。おそらく長くない方が短いのだろう。いつか折り返し地点を過ぎるのだが、それがいつなのか分からない。おそらく長くない方が短いのだろう。もしかして今日なのかもしれない。日々そんなことを私は考えていない。日常生活でいちいちそんなことは考えないものだ。ただ明日は確実に来ると思っている。
『終わりが分からない道のりは結構長い』 一度通った道ではそんなことは感じないが初めての道は結構長く感じる。人生は常に初めての道だ。
ある人は10年前からガンである。ガンが体中に転移していて医者もサジを投げている。本人は自分がガンであることを知らない。知ったとたんに死んでしまうだろう。病なんてそんなもんだ。そして、おそらく長くない方が短いのだ。