『敗北と死に至る道が生活』その428
羽田の駐車場で自動精算機で支払いしようとしていたら、前に老夫婦が処理していた。駐車券を入れて金額が表示されて、1000円札を入れようとしているが、なかなか入ってくれない。やっていることは間違っていないのに、札が拒否されている。その時は『早くしてくれよ』程度に思いながら、横が空いたのでそっちで処理した。老夫婦は後ろに別の人が並んだので、おばぁちゃんの方が『一度取り消しましょう』と言って取り消して、後ろの人に譲っていた。
私は精算が済んだので、さっさと帰ってきてしまったが、あの老夫婦はその後、精算出来たのだろうか。相手が人間だったら何の問題も無いのだが、機械だから融通が利かない。
老夫婦が機械を相手に困っている。手伝ってあげればよかったと思う。私は自分の両親のことを思った。高度経済成長時代を黙々と生きてきた人に対して社会は冷たく出来ている。私も一緒に困ってあげられる人になりたいと思う。
地震や台風など自然災害は容赦なく襲い掛かってくるのだから、せめて人間同士は平和でいたいものだ。こんな顔して言うのもなんだが。
今日のtips : 羽田空港の駐車場は到着側からの方が入りやすい。たとえ出発するにしても到着の方に行くこと。出発・到着の看板はタクシーやバス用であって、駐車場自体に出発・到着の区別はない。特にJAL,JAS側のP1は出発側に行くと駐車場全体を1周するハメになる。