『敗北と死に至る道が生活』その491
六本木ヒルズはかなり問題がある。六本木ヒルズに行った人は地下鉄で六本木ヒルズに行くと六本木ヒルズの地下についてしまい、六本木ヒルズはわざと迷路状に設計されているので、そこはあたかもジャングルのようで、たった六本木のくせにジャングルってのもおかしな話で、クモみたいなオブジェもあり、やはりジャングルだけに、六本木ヒルズからは六本木の街へ出られないようになっている。ヒルがいてもおかしくないかもしれないとも言えないこともない。非常に隔絶された空間であり、しかもそこが面白いかと問われれば、よく分からないショップが一杯あり、単に私が知らないだけだと思うが『こんなとこで買い物する人いるの?』といった感じの店ばかりなのであった。疲れたのでスターバックスにでも行こうかと思い地図を確認したが、それこそジャングルのようでしかも立体的になっているのでいよいよ分からなく、途中で偶然見つけた喫茶店で一休みし、地図を確認しているうちにスターバックスへ行く目的がさっぱり分からなくなってしまったのだった。
六本木ヒルズは明らかに設計ミスである。